生活に新しい一色
一歩踏み出す生き方
静岡のニュース・情報サイト

検索

情報募集

menu

2025/06/18

お得なのに市民から不満噴出 静岡市との格差気になる? 浜松市のプレミアム付き商品券

■5000円で6000円分の買い物 1人1口まで、25万口販売

物価高騰の負担を軽減する目的で、浜松市がプレミアム付きデジタル商品券を販売する。1口5000円で6000円分の買い物ができる。市民にとってはお得な商品券となるが、「不公平な印象が強い」、「静岡市と比べると、かなり見劣りする」といった不満が噴出している。

 

静岡市ではプレミアム率25%の商品券販売へ 1人4口まで購入可能

 

浜松市は9月から、市民を対象にプレミアム付きデジタル商品券を販売する。1口5000円で6000円の買い物ができるため、20%のプレミアムが付いている。販売数は25万口分で1人1口まで。スマートフォンの決済アプリを使って商品券を購入し、対象となっている市内の店で利用できる。

 

商品券の発行総額は15億円に上る。市は物価高騰対策事業費として3億3000万円余りの補正予算案を17日に閉会した市議会の定例会に追加提案して可決された。

 

プレミアム付きデジタル商品券には、物価高騰の影響を受ける市民や事業者を支援する目的がある。浜松市の中野祐介市長は17日の定例会見で次のように述べた。

 

「地方創生臨時交付金が市議会の真っただ中に追加交付されました。せっかくの追加交付、物価高騰に直面している市民の支援という趣旨で交付されたものなので、我々としても直ちに市民の皆さんの少しでも助けになればと思って、予算計上しました」

 

「今回は国の予備費を使った配分なので、年度内に全て事業を終えなければいけない制約。また、いただいた金額上の制約もありますので、今、最大限にできるものを考えた時にデジタル商品券の形を取らせていただきました」

 

■「静岡市と比べると見劣り」 市民から不満の声

家計を切り詰めている人が少なくない中、市民からは「1000円であってもお得に買い物できるのはありがたい」といった声が上がる。ただ、国の交付金を活用した事業とあって、規模は決して大きくない。

 

1人1口の購入に限られるため、お得になる金額は1000円。しかも、市の人口78万人に対して発行数は25万口に限られることから「一部の市民にしか届かない不公平な印象が強い。全ての市民が恩恵を受けられる事業を進めてほしい」、「わずか1000円の支援では、家計の負担を減らすとは思えない」といった疑問や不満の声が漏れる。

 

また、静岡市が7月から販売するプレミアム付きデジタル商品券と比較して「静岡市と比べると、かなり見劣りする」といった声もあった。静岡市は浜松市よりも人口が10万人以上少ないが、60万口を発行する予定。1人4口まで購入可能で、プレミアム率も25%となっている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

関連記事