2025/07/01
「暑すぎ」「寒すぎ」分かれる声 東海道新幹線に「弱冷房車」試験導入 車内の温度2度高く
■8月1日から弱冷房車 「ひかり」の一部車両で試験導入
JR東海は8月、東海道新幹線の一部車両に「弱冷房車」を試験的に導入する。利用者へのアンケートなどでニーズを調査するという。乗客によって反応が異なり、導入前から議論を呼んでいる。
【議論勃発】男性は反発、女性は心配 東海道新幹線は半分が女性専用トイレに
JR東海によると、東海道新幹線と山陽新幹線(16両編成)の一部列車で、ひかりの3号車(自由席)を弱冷房車とする。新幹線の車内は普段、全列車一律ではなく、社内の混雑状況によって変えているという。今回導入する弱冷房車は、通常の車内温度よりも2度高く設定する。
在来線では一般的な弱冷房車の導入について、利用者からは早くも賛否両論が巻き起こっている。営業職のように真夏でも外を歩く時間が長く、汗をかきながら働く人たちからは「外も暑いのに新幹線の車内まで暑くなると、乗車すしたくなくなる。酷暑と言われる時代に逆行している」、「弱冷房車よりも強冷房車を設定してほしい」、「自由席の一部車両を弱冷房車にすると、他の自由席が混雑しそう」といった反対意見がインターネット上に並ぶ。
一方、「新幹線の車内は寒いので、ずっと弱冷房車をつくってほしいと思っていた。利用客が選択できるように車両の半分は弱冷房車にしてほしい」、「新幹線は寒くて、夏でも長袖を着たり、上着を持参したりしている。弱冷房車が検討されるのが遅いくらい」、「今は冷房が強すぎて、外の暑さと車内の寒さの差が激しくて体がつらい」などの意見もある。
試験導入から本格的に弱冷房車が設けられるのか、それとも見送られるのか。弱冷房車の実施期間は8月1日から7日及び18日から31日。対象列車は以下の通りとなっている。
・ひかり507号(午前10時3分に東京発、岡山行き)
・ひかり509号(午前11時3分に東京発、岡山行き)
・ひかり511号(午後0時3分に東京発、岡山行き)
・ひかり531号(午前6時36分に名古屋発、博多行き)
・ひかり535号(午前7時37分に名古屋発、広島行き)
・ひかり591号(午前6時6分に新大阪発、博多行き)
・ひかり518号(午後4時36分に岡山発、東京行き)
・ひかり520号(午後5時36分に岡山発、東京行き)
・ひかり522号(午後6時36分に岡山発、東京行き)
・ひかり592号(午後8時52分に博多発、新大阪行き)
(SHIZUOKA Life編集部)