2025/08/01
東海道新幹線に「弱冷房車」 お盆除く8月限定の試験運用 初の導入に歓迎と困惑交錯
■東海道新幹線の一部 ひかり3号車が弱冷房車
東海道新幹線で8月1日、弱冷房車の試験導入が始まった。乗客の要望を受けたJR東海が、お盆期間を除く8月中に実施を決めた。新幹線の利用者からは賛否両論が巻き起こっている。
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JR東海は8月1日から一部の時間帯で、ひかりの3号車(自由席)を「弱冷房車」とする。通常の車内温度より2度高く設定。車内が寒いと感じている乗客の要望に応えた形だ。
弱冷房車は在来線で一般的だが、新幹線では導入されてこなかった。在来線よりも長時間乗車するケースが多く、体の冷えや屋外との気温差に悩む乗客が少なくない。試験導入とは言え、弱冷房車が設けられたことに「新幹線では上着を持参して羽織っても、冷房が効きすぎて寒い。寒いと感じる人にとって、弱冷房車は選択肢として必要」、「新幹線に乗る時は上着やひざ掛けが手放せない。弱冷房車をずっと待ち望んでいた」と歓迎の声が上がる。
一方、弱冷房車の導入に否定的な意見もある。インターネット上などでは「最近の暑さを考えると、強冷房車がほしいくらい。弱冷房車のニーズはあるのか疑問」、「暑さは限界まで脱いでも対処しきれないが、寒さは着こめば対応できる。弱冷房車の必要性に疑問がある」という声もある。
また、「試験的に導入するのであれば、混雑するお盆期間もやった方が良い」、「エアコンを弱めて電気代が浮いた分、料金を安くしてほしい」というコメントもあった。弱冷房車の実施期間は8月1日から7日及び18日から31日。対象列車は以下の通りとなっている。
・ひかり507号(午前10時3分に東京発、岡山行き)
・ひかり509号(午前11時3分に東京発、岡山行き)
・ひかり511号(午後0時3分に東京発、岡山行き)
・ひかり531号(午前6時36分に名古屋発、博多行き)
・ひかり535号(午前7時37分に名古屋発、広島行き)
・ひかり591号(午前6時6分に新大阪発、博多行き)
・ひかり518号(午後4時36分に岡山発、東京行き)
・ひかり520号(午後5時36分に岡山発、東京行き)
・ひかり522号(午後6時36分に岡山発、東京行き)
・ひかり592号(午後8時52分に博多発、新大阪行き)
(SHIZUOKA Life編集部)