2025/08/24
「万が一」ではなく「九が一」 静岡県が乳がん検診推進 高級ホテル宿泊券や百貨店商品券も
■40歳~69歳の女性対象 豪華賞品当たるキャンペーン
女性の9人に1人がかかると言われている乳がんの検診を静岡県が強く推進している。受診または予約をした40歳から69歳の女性を対象に、高級ホテルの宿泊券や百貨店の商品券をプレゼントするキャンペーンも始めている。
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国立がん研究センターによると、乳がんは乳房にある乳腺からできるがんで、女性の9人に1人がかかると言われている。胸のしこりやへこみ、乳頭からの分泌物といった兆候が表れるケースもあるが、良性の場合もあるため、専門知識がないと判断が難しい。
乳がんは早期発見により、治療の選択肢を広げることができる。そのため、異変を感じた際は早めに医療機関を訪れることが推奨されている。また、日頃から自分の胸に関心を持つ「ブレスト・アウェアネス」の重要性も発信されている。
乳がんの検診は40歳以降、2年に1回の受診が勧められている。死亡率を下げる効果が証明されているという。
乳がん検診の重要性を認知してもらうため、静岡県は「受けトクキャンペーン」を始めた。検診の受診または予約で豪華賞品がもらえるキャンペーンで、専用サイトから応募すると抽選で以下の商品が当たる。
【A賞】
星野リゾート宿泊ギフト券10万円分(3人)
【B賞】
百貨店ギフトカード2万円分(10人)
【C賞】
ねむの木学園オリジナルグッズ(12人)
【D賞】
PayPayポイント1000円分(500人)
キャンペーンは県内に住む40歳以上69歳以下の女性を応募対象としている。期間は8月8日から11月30日まで(対象受診期間は2025年4月1日~2026年3月31日)。各市町のがん検診は加入している健康保険の種類に関わらず、年齢条件を満たせば誰でも受診できる。
静岡県の乳がん検診受診率は全国平均を下回っている。県は乳がんの罹患率が9人に1人に上っていることから、「万が一ではなく九が一」をキャッチコピーとしてYouTubeやデジタルサイネージの広告でも啓発活動を展開していくという。
(SHIZUOKA Life編集部)