2025/09/17
初導入の入山料の総額は? 須走口で事前登録の過半数が外国人 欧米とアジアで差

富士山の最高峰を目指す登山者
■静岡県側の入山料 約4億円の収入見込み
今夏、静岡県側から富士山に入山した人数は約10万3000人に上った。初めて導入した入山料の収入見込みは4億円を超えた。
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静岡県には富士宮口、御殿場口、須走口と3つの登山ルートがあり、県によると今シーズンの入山者は計10万2941人だった。入山者数は今回初めて富士山五合目の受付人数を対象としており、昨年との増減は比較できないという。
新たに導入した入山料の収入見込みは、事前支払いと現地受付を合わせて、4億63万6000円だった。入山料は今年から1人当たり4000円の支払いを義務化している。集まった収入は富士山の保全や係員の人件費に使われるという。
また、県のアプリ「静岡県FUJI NAVI」を利用して事前登録した割合は82.5%だった。事前登録者全体に占める外国人登山者の割合は3ルートで大きく異なる。外国人の割合と、外国人入山者の主な出身国は以下の通り。須走口は外国人が過半数となっている。
・富士宮口 22.4%
(台湾3.3%、米国1.7%、韓国1.3%、中国1.1%)
・御殿場口 83.0%
(米国2.7%、フランス2.3%、ドイツ1.1%、中国1.0%)
・須走口 51.3%
(米国8.8%、フランス3.4%、英国2.5%、ドイツ2.1%)
富士山は今月10日に今年の登山シーズンを終えた。静岡県側も山梨県側も全ての登山道が閉鎖されている。
(SHIZUOKA Life編集部)