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2025/10/10

都道府県の魅力度 静岡県はトップ10陥落 北海道が17年連続1位 躍進した県は?

■静岡県は9位→12位に後退 トップ3は前年と変わらず

都道府県の魅力度調査が発表され、北海道が17年連続で1位に選ばれた。静岡県は前年の9位から12位に後退。市区町村ランキングでは熱海市が全国13位で、県内で最上位となった。

 

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ブランド総合研究所は「地域ブランド調査2025」の結果を公表した。この調査は47都道府県と1000市区町村の認知度や魅力度、イメージなどを全90項目にわたって評価する。調査はインターネットを通じて実施され、全国の20代から70代まで3万3449人が回答した。

 

その結果、都道府県の魅力度ランキングのトップ10は以下の通りとなった。前年9位だった静岡県は12位に順位を落とした。奈良県と兵庫県が新たに10位以内に入り、1位から3位は前年と同じだった。

 

【都道府県魅力度ランキング上位10】

①北海道

②京都府

③沖縄県

④神奈川県

⑤東京都

⑥福岡県

⑦長野県

⑧大阪府

⑨奈良県

⑩兵庫県

 

静岡県は順位を12位に落とした。ただ、特産品や食文化へのイメージを示す「食品想起率」では15位から3位にジャンプアップした。お茶やうなぎ、みかんなどの定番産品に加え、地元発のスイーツやクラフトビールといった新興ブランドの浸透が背景にあるとみられる。

 

トップ10入りは逃したものの、大きく順位を上げた県もある。前年の26位から19位となった熊本県は、半導体工場の稼働や新空港開業効果で「IT・先端技術の県」としてのイメージが急上昇した。山形県は33位から26位まで浮上した。

市区町村の魅力度ランキングで13位に入った熱海市

■市区町村の魅力度 熱海市が13位で県内最上位

一方、市区町村ランキングでは、函館市が2年連続で1位を獲得した。北海道勢が上位を独占する中、静岡県からは熱海市が13位、浜松市が45位と健闘した。熱海市は昨年の19位から順位を上げ、観光ブランドとしての存在感を示した。

 

【市区町村魅力度ランキング上位10】

①函館市

②札幌市

③京都市

④小樽市

⑤鎌倉市

⑥金沢市

⑦横浜市

⑧富良野市

⑨神戸市

⑩福岡市

 

今回の調査では、2006年の開始から20年を迎えるにあたり、全国1,000市区町村の魅力度平均を時系列で分析。地域ブランドの発展を「黎明期」、「復興期」、「地方創生」、「コロナ禍」、「新フェーズ」の5段階に分類した。その結果、2023年以降の「新フェーズ」では、20~30代の若年層による地域評価が再び上昇傾向にあることが分かった。地方創生期には高齢層中心だった地域支持層が、再び若者へと移りつつあるという。

 

1000市区町村の平均値で見ると、最も伸びた指標は「居住意欲度」で、2007年と比べて83.5%増加した。観光意欲度の伸び(21.4%)を大きく上回った。若年層を中心に「住みたい地方」を探す動きが強まり、テレワークや地方移住支援策の定着も後押ししている。

 

今回の調査結果からは、地域の魅力が観光地から生活の場へとシフトしていると読み取れる。静岡県においても、豊かな食文化と自然を背景に、観光・居住・産業のバランス型ブランド戦略が今後の鍵となりそうだ。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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