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2025/11/24

釈明の内容に怒りと呆れる声 法定速度54キロオーバー 静岡県職員に“最も軽い”処分

■新東名高速を174キロで走行 「体調不良で早く帰宅したかった」

静岡県は法定速度を50キロ以上オーバーして運転した30代の男性職員を戒告処分とした。処分の軽さと速度超過した理由に対して、県民からは怒りや呆れる声があふれている。

 

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県によると、経済産業部に所属する30代の男性職員は今年2月17日午後10時過ぎ、藤枝市の新東名道路を時速174キロで走行した。男性は自家用車で帰宅する途中だった。速度違反取締装置で速度超過が検知されたという。

 

この区間の法定速度は120キロだったため、男性職員が運転する車は54キロもオーバーしていたことになる。4月に免許停止処分となり、5月には静岡簡易裁判所から罰金8万円の略式命令を受けている。県からは11月21日付で、戒告となった。そして、県の聞き取りに対して、次のように答えたという。

 

「体調不良で早く家に帰りたかったので、スピードを出し過ぎてしまいました」

 

この釈明について、県民からは「本当に体調不良を自覚していたのであれば、車を運転すべきではないし、こんなスピードを出して事故を起こした周りにも迷惑をかける」、「早く帰るために時速170キロを超えるスピードを出すような運転手は、日常的に速度超過していると推測できる。車を運転する適性にかけているので、免許を与えてはいけない」などの声が上がった。

 

また、戒告は懲戒処分の中で最も軽いことから、「公務員には処分の基準が設けられているとはいえ、これだけ悪質な運転をしながら、減給にさえならないのは甘い」、「民間企業では考えられない処分の緩さ。もっと重い処分にした方が本人に反省を促したり、抑止効果につながったりするのではないか」といった指摘もあった、

 

男性職員は「県民の信頼を裏切ってしまい、申し訳ありません。今後は交通規則を遵守し、誠心誠意業務を行って信頼回復に努めます」とコメントしている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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