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2025/12/16

「唯一のメリットが…」 静岡空港から無料駐車場が消える 有料エリアは2倍に値上げ

■来年から全面有料化 基本料金と最大料金は2倍に値上げ

富士山静岡空港は来年4月から空港内の駐車場を全面的に有料化し、現在有料のスペースも値上げする。利用者からは「静岡空港で唯一とも言えるメリットがなくなる」、「羽田空港やセントレアに人が流れてしまうのではないか」といった利用者減少を心配する声も上がっている。

 

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富士山静岡空港では現在、約2000台の駐車スペースを設けている。このうち、ターミナルビル正面エリアなどの1560台が有料で、残りの440台は無料となっている。

 

今回発表した料金体系の改定では、現在1時間100円の基本料金を200円、1日の最大料金を500円から1000円に値上げする。さらに、駐車場の予約金も500円から1000円となり、無料駐車場は廃止する。

 

このほか、新たなサービスとして月額1万5000円の定期利用サービスも導入するという。駐車料金は最初の1時間は無料とし、ターミナルビルでの飲食や買い物1000円以上で1時間無料を追加するサービスは今まで通り継続する。

 

値上げの理由について、空港の運営会社は「近年の物価上昇および維持管理費用の増加への対応、航空機の定時運航上の課題解消、お客様の利便性向上等を総合的に勘案した結果、駐車場サービスのリニューアルと合わせて料金体系等を改定するものです」と説明している。

駐車場の全面有料化を決めた富士山静岡空港

■物価高騰の影響に理解示す声 利用者減少を心配する声も

リニューアルの内容には、「車のナンバーを読み取るチケットレス方式を導入」や「多様なキャッシュレス決済への対応」、「スマートフォンによる事前精算」などを挙げている。これらにより、利便性の向上や支払いの効率化を図る。

 

駐車場の完全有料化や値上げについて、「物価高騰の影響は避けられないので、仕方ない部分はある」、「値上げしても、まだ金額的には高くない」と理解を示す県民もいる。一方、不満を漏らす県民も少なくない。次のような意見もある。

 

「静岡空港の唯一のメリットとも言える無料駐車場がなくなると、利用客が減りそう。有料にするのであれば、ターミナルビルを充実させてほしい」

 

「駐車場が無料だから利用していた人は少なくないはず。長期で旅行する人は、羽田空港やセントレアに流れてしまいそう」

 

「空港は利用者を増やそうとする意識が感じられない。駐車場が有料になったら、ますます人が減るのが目に見えている」

 

富士山静岡空港では今後、路線の拡大によって2038年度に搭乗客数135万人を目指している。駐車場の運営体制を含め、空港全体の利便性向上に取り組むとしている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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