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2026/01/06

最大の書き入れ時に打撃 春節前に中国便が全便欠航 好調な韓国便に活路

■上海線の欠航延長 青島線も1月7日から欠航

“書き入れ時”の打撃は、中国依存から脱却する転機となるのか注目される。富士山静岡空港の中国便が相次いで欠航となり、春節期間の中国人観光客が大幅に減ると予想される。中国人観光客から人気の高い静岡県への影響は避けられない。

 

高市総理の発言を発端にした中国の渡航自粛は逆風? 日本経済に「むしろ好機」の声も

 

静岡県によると、静岡空港と中国・上海を結ぶ路線が3月28日まで全便欠航となった。上海線は月に18便運航していたが、昨年12月から4往復に減り、12月13日以降は全ての便が欠航となっていた。上海線を運航する航空会社からは「機材繰りのため」と変更の理由を説明しているが、高市早苗総理の国会答弁が背景にあるとみられる。

 

また、青島線も1月7日から欠航する。昨年7月17日に運航を開始したばかりで、半年も経たずに欠航となった。これにより、静岡空港の国際線は韓国・ソウル便だけとなる。

 

静岡県の観光は長年、中国に依存している。海外観光客のうち、中国人が占める割合は全国で最も高い。中でも、2月中旬の中国の旧正月「春節」は“書き入れ時”で、中国便の全便欠航は影響が小さくない。県の担当者は、こう話す。

 

「春節期間の運航がなくなって非常に残念です。影響は否めません。航空会社とは連絡を取り合っているので、最下位時にスタートダッシュを切れるように関係者と情報共有を図っていきます」

中国便が全便欠航となった富士山静岡空港

■搭乗者数や経済波及効果 韓国が中国を大きく上回る

中国便の欠航で、搭乗客数や静岡県への経済波及効果が一時的に落ち込むのは不可避だろう。ただ、悲観する声ばかりではない。静岡空港の国際線は中国よりも韓国の方が需要は高い。直近に県から発表された昨年11月のソウル線の搭乗者数は2万2680人で、搭乗率は89.9%となっている。上海線の4712人、75.7%や青島線の1432人、18.5%を大きく上回っている。

 

また、静岡空港の経済波及効果は2024年度、ソウルは113億4000万円に上った。一方の中国は、4億7000万円にとどまる。

 

2026年の春節は2月15日から23日までの9日間となっている。中国便の欠航は短期的には痛手となるが、依存度の高かった構造を見直し、需要の高い路線や市場に軸足を移すきっかけになるかどうか、富士山静岡空港と静岡県の戦略が問われる局面を迎えている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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