2026/02/21
罰金刑が確定 人身事故で教職員2人が懲戒処分 「重いのではないか」 の声も
■罰金50万円と免許停止60日の教諭 減給10分の1の懲戒処分
車を運転する以上、事故のリスクは誰にでもある。そんな身近な問題を改めて考えさせる処分が公表された。静岡県教育委員会は、教職員2人を懲戒処分とした。いすれも、人身事故を起こして罰金刑が確定している。
県教育委員会によると、県東部の中学校に勤務する33歳の男性教諭は昨年7月、私用で普通乗用車を運転中、三島市内の交差点で横断歩道を渡っていた女性と衝突した。交差点には信号機があり、男性教諭が運転する車は左折する際に青信号で横断していた女性とぶつかった。
男性教諭は三島簡易裁判所から罰金50万円の刑事処分を受け、その後に免許停止60日の行政処分を受けている。県教委は2月18日付で減給10分の1(1か月)の懲戒処分とした。
また、県立高校に勤める会計年度任用職員の60歳の男性は昨年7月15日、私用で三島市内を運転中、横断歩行中の女性と衝突し、全治約5週間のけがをさせた。罰金15万円の刑事処分と免許停止30日の行政処分を受けている。県教委は2月19日付で戒告処分とした。
池上重弘教育長は「児童生徒、保護者をはじめ、県民の皆様の学校教育に対する信頼を失わせるものであり、社会的責任は大きく、深くお詫び申し上げます。再発防止に向けて、交通規則の遵守徹底を改めて促すとともに、具体的、実践的な指導や研修を通じて、職員全体の一層の綱紀粛正と使命感、倫理観の高揚を図り、教育行政の信頼回復に努めてまいります」とコメントしている。
今回の懲戒処分をめぐっては、厳しい意見が比較的少ない。県教委の発表を受け「どれだけ注意していても事故は起こり得る」、「飛び出しなど予測できない場面もある」と、運転そのもののリスクに言及する声がある。また、「すでに罰金や免許停止の処分を受けている中で、さらに職場で懲戒処分を受けるのは重いのではないか」といった意見もみられた。
公務員という立場上、より高い倫理性が求められるとの見方は強い。ただ、民間企業との処分の違いに疑問を感じる声もあり、受け止めは一様ではない。交通事故は誰にとっても身近な問題と言える。ハンドルを握る責任の重さと、公的立場にある職員の行動規範の両面を改めて問いかける処分となっている。
(SHIZUOKA Life編集部)








