2026/03/22
変わるデパ地下 寿司とカレーパン専門店が同時オープン 静岡駅前に県内初出店

寿し匠味の「五目いなり巻の寿し弁当」
■松坂屋静岡に「寿し匠味」 静岡県内で初出店
デパ地下が、静かに変わり始めている。かつては洋服などの買い物の後に立ち寄る場所だった百貨店の地下食品売り場が、今は「目的地」として選ばれるケースが増えている。静岡市中心部でも、その流れを象徴する動きが出てきた。
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静岡駅前にある「松坂屋静岡店」の本館地下1階に3月17日、新たな専門店が2店舗同時にオープンした。寿司とカレーパン。一見異なるジャンルだが、共通するのは「日常使い」と「専門性」を両立させた点だ。
新たに加わったのは、静岡県内初出店となる寿司ブランド「寿し匠味」。売り場はコンパクトながら、握り寿司や巻き寿司、弁当など、手に取りやすい構成となっている。惣菜のノウハウをベースにした商品づくりで、「普段の食事に取り入れやすい寿司」を打ち出す。
店内には、見た目の満足感と食べ応えを両立した商品が並ぶ。「しそ香る大海老天巻き」は、特大サイズのブラックタイガーを贅沢に使用した食べ応えのある巻き寿司。シャリにしそを混ぜ込み、海老の旨みとともに爽やかな風味が広がる。この巻き寿司を主役にした弁当も用意している。
「五目いなり巻の寿し弁当」は、具材を混ぜ込んだシャリを海苔と一緒に巻き、さらに味の染みたお揚げで包み込んだ。レンコンの食感がアクセントとなり、海苔の香りとともにシャリのおいしさを引き立てる。タケノコを使った特製の煮物や特製出汁で焼き上げた出汁巻き玉子などを合わせ、どこかほっとする味わいを詰め込んだ弁当となっている。

ガラムとマサラの「とろとろ煮豚のカレーパン」
■「ガラムとマサラ」も同時オープン デパ地下の役割に変化
同じフロアには、カレーパン専門店「ガラムとマサラ」も同時オープンした。揚げたてを提供するスタイルで、香ばしい香りが売り場に広がる。軽食としてその場で楽しむ利用や、帰宅途中に買って帰る需要も見込まれる。「寿し匠味」と同様、県内初の店舗となる。
こうした動きの背景にあるのは、デパ地下の役割の変化だ。専門店を組み合わせることで、短時間でも満足度の高い買い物体験を提供しようとする流れが強まっている。
松坂屋静岡は静岡駅から徒歩圏内という立地もあり、仕事帰りや週末の外出の途中に立ち寄りやすいのも特徴だ。食事を一から用意するのではなく、必要なものを選んで組み合わせるスタイルが広がる中で、デパ地下の存在感は改めて高まりつつある。日常の延長線にある“ちょっとした楽しみ”。その積み重ねが、街の過ごし方を少しずつ変えていくのかもしれない。
(SHIZUOKA Life編集部)








