2026/10/06
静岡県内3店舗は?トイザらス民事再生 ドンキ運営会社が継承へ 「なくならないで」の声
■日本トイザらスが民事再生 負債総額は132億円
子どもの頃、おもちゃを選びに足を運んだ。自分の子どもを連れて行った――。「トイザらス」に、そんな思い出を持つ人も少なくないだろう。その運営会社が、民事再生法の適用を申請した。
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川崎市に本社を置き、「トイザらス」や「ベビーザらス」を展開する日本トイザらスは10月1日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。ただ、店舗は通常通り営業を続けるとしており、静岡県内にある3店舗も現在営業している。
東京商工リサーチによると、負債総額は債権者1159人に対して132億2600万円に上る。帝国データバンクは、おもちゃ量販店では過去最大の倒産としている。
日本トイザらスは1991年に国内1号店をオープンした。その後、おもちゃを扱う「トイザらス」に加え、ベビー用品を扱う「ベビーザらス」も展開し、全国に店舗網を広げた。

静岡市の「トイザらス・ベビーザらス 静岡店」
■静岡県内には3店舗 現時点で閉店の発表なし
ピークだった2007年1月期の売上高は約1943億円だった。その後、少子化やインターネット通販との競争などを背景に業績が低迷し、2019年1月期に最終赤字へ転落。2025年12月期の売上高は約752億円で、8期連続の最終赤字となっていた。
民事再生と聞いて気になるのが、身近な店舗の今後だ。静岡県内では現在、静岡市清水区のフレスポ静岡にある「トイザらス・ベビーザらス 静岡店」、沼津市のららぽーと沼津にある「トイザらス 沼津店」、長泉町のウェルディ長泉にある「トイザらス・ベビーザらス 長泉店」の3店舗が営業している。閉鎖予定店舗の詳細は明らかにされていないが、現時点で県内店舗の閉店は発表されていない。
再建を支援するのは、「ドン・キホーテ」などを展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)だ。日本トイザらスとPPIHは10月1日付で事業譲渡契約を締結。裁判所の許可などを前提に、PPIHの完全子会社が店舗やオンラインで展開する玩具・子ども用品などの販売事業を引き継ぐ予定で、10月30日の事業譲渡を見込んでいる。
PPIHは、可能な限り全従業員の承継を目指すとともに、閉鎖予定店舗を除く全店舗の承継に向けて準備を進めるとしている。日本トイザらスは、事業の継続に必要な資金を三菱UFJ銀行からDIPファイナンスとして調達し、民事再生手続き中も店舗を通常通り営業するとしている。

現時点では閉店の発表もなく通常通り営業
■「影響が出ないか不安」 県民も驚きと心配
静岡県民にも驚きが広がっている。これまでに何度も買い物をした人からは、今後を心配する声もあった。
「子どものクリスマスプレゼントはトイザらスで買うのが恒例だった。今年も、そろそろクリスマスプレゼントを考える時期。店舗の営業は続けるということだが、急に閉店するなど影響が出ないか不安」
「トイザらスには子どもを連れてよく行っているが、ここ数年、棚に空きが目立って商品が少なくなった印象を受けていた。事業譲渡をきっかけに、商品の品ぞろえや活気が戻ってほしい」
「おもちゃはネットでも購入できるが、子どもと一緒に選ぶ楽しみもある。子どもは店に行くだけでワクワクする。店舗はなくならないでほしい」
■浜松店は2021年に閉店 沼津店は2019年にオープン
静岡県内では、近年も店舗の動きがあった。沼津店は2019年10月4日、ららぽーと沼津の開業と同じ日にオープンした。一方、浜松市のザザシティ浜松に入っていた「トイザらス浜松店」は、2000年11月に開店し、2021年1月に閉店した。20年間のテナント契約の満了に伴う閉店だった。
今回の民事再生によって、トイザらスが直ちに店頭から姿を消すわけではない。PPIHは今後について、実際に商品を見たり触れたりできる実店舗の特徴を生かし、「買う場所」から「遊ぶ場所」へと変えていく構想も示している。
長く親しまれてきたおもちゃ専門店が、新たな運営体制のもとでどのように変わっていくのか。静岡県内の利用者にとっても、今後の店舗の行方が気になるところだ。
(SHIZUOKA Life編集部)








