生活に新しい一色
一歩踏み出す生き方
静岡のニュース・情報サイト

検索

情報募集

menu

2026/10/20

廃業から1年余り 79年続いた伊東市の老舗が復活 名物「いなり寿し」29日から再開

一度は姿を消した伊東名物の味が、約1年ぶりに帰ってくる。昨年9月に廃業した静岡県伊東市の老舗弁当店「祇園」が10月29日、本店で営業を再開する。看板商品の「いなり寿し」は、11月1日からJR伊東駅構内でも期間限定で販売される。地元の人や観光客に長年親しまれてきた駅弁が、再び手に取れるようになる。

 

「ペットにやさしいまち」でも有名な伊東市 犬と一緒に過ごせるスポット充実 

約1年ぶりに復活する祇園のいなり寿し

■伊東市の「祇園」 経営継続困難で昨秋に廃業

祇園は1946年、伊東温泉で創業した。甘く味付けした油揚げで寿し飯を包んだ「いなり寿し」が評判を呼び、1959年には国鉄(現・JR東日本)伊東駅で駅弁の販売を開始。地元の人たちに加え、伊豆を訪れる観光客にも愛されてきた。

 

本店のほか、伊東駅や道の駅「伊東マリンタウン」など市内に計4店舗を展開していた。しかし、経営の継続が困難となり、昨年9月30日限りで全ての事業を終了。翌10月1日、破産手続きによる会社清算を進めることを公式ホームページで発表した。

 

突然の廃業に、地元や観光客からは驚きと惜しむ声が広がった。当時、インターネット上には「地元のソウルフードだったのに、なくなってしまうのは残念」「いなり寿しもおいしかったけど、赤飯おにぎり弁当が好きだった」といったコメントが寄せられていた。

 

そんな祇園の味を引き継いだのが、FJネクストホールディングスのグループ会社、FJリゾートマネジメントだった。伊東市出身の肥田幸春社長が率いる同社は、伝統の味や製法を受け継ぎ、営業再開に向けて準備を進めてきた。

祇園で販売される「いなりのり巻詰合せ」

■事業継承で再始動 祇園本店は29日に営業再開

8月には事業承継による再始動が発表されていたが、具体的な営業再開日は決まっていなかった。FJネクストホールディングスは10月20日、本店とJR伊東駅構内での営業開始日を正式に発表した。

 

祇園本店は10月29日午前9時に営業を再開する。販売するのは「いなり寿し」(税込950円)と「いなりのり巻詰合せ」(税込990円)の2種類。商品は数量に限りがあり、完売した場合は営業時間内でも営業を終了することがある。

 

祇園本店は伊豆急行線の南伊東駅から徒歩約11分、JR伊東駅からは徒歩約18分の距離にある。駐車場は4台分あり、満車の場合は近隣のコインパーキングの利用を呼びかけている。

 

また、11月1日から12月31日までは、JR伊東駅構内にも期間限定の催事店舗を出店する。営業時間は午前9時から午後6時までで、水曜日が定休日。来年以降の出店日程は、決まり次第、公式ホームページで発表するという。

 

79年続いた老舗の廃業から約1年。かつて伊東駅で駅弁を買った人たちにとっても、懐かしい味を再び楽しめる日が近づいている。

 

■店舗概要

店名:祇園本店

住所:伊東市広野1丁目2-15

営業時間:午前9時~午後5時

定休日:水曜

駐車場:4台

 

(SHIZUOKA Life編集部)

関連記事