2025/06/08
静岡県民含む4都県は入場料半額 「べらぼう」大河ドラマ館で特別イベント
■東京都台東区の大河ドラマ館 入場料半額のイベント開催
東京都台東区の「べらぼう 江戸たいとう 大河ドラマ館」で、「ゆかりの地ウィーク」が開催される。大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(ゆめばなし)~」に登場する歴史的人物たちのゆかりの地をテーマにした特別イベントで、静岡県を含む「べらぼうと縁の深い地域の県民」はお得なサービスを受けられる。
【一覧公開】あなたの地元は誰? 47都道府県別 自慢の芸能人
「ゆかりの地ウィーク」は田沼意次ゆかりの静岡県牧之原市や、喜多川歌麿ゆかりの栃木県栃木市などを対象にしている。イベント期間中は来場者にノベルティをプレゼント。さらに、該当期間に来館すると、大河ドラマ館の一般入場料が半額になる。
一般入場料が800円から400円に割引きされる期間と対象者は以下の通りとなっている。「田沼意次ウィーク」が開催される7月19日から27日までは、静岡県民が対象。大河ドラマ館がある台東区の区民は全期間で半額。サービスを受けるには、窓口で運転免許証やマイナンバーカードといった身分証明書の提示が必要になる。
【半額期間と対象者】
・6月14日~22日 福島県民
・7月19日~27日 静岡県民
・9月27日~10月3日 東京都民
・10月25日~11月3日 栃木県民

牧之原市とゆかりのある田沼意次
■渡辺謙さんが演じる田沼意次 牧之原市と深い縁
「べらぼう」で渡辺謙さんが演じる田沼意次は、遠州相良藩(現・静岡県牧之原市)主で10代将軍徳川家治の側用人を経て老中となり、いわゆる田沼時代を築いた。商業を重視する重商主義政策によって経済活動が活発になり、江戸文化が花開いた。
現在、牧之原市史料館では田沼意次に関する史料が保存・展示されており、地元でも歴史的人物として広く親しまれている。今回の「ゆかりの地ウィーク」では、田沼意次の功績や時代背景を含む企画展示を通じて、静岡ゆかりの人物が改めてクローズアップされる。イベントでは田沼意次のほか、以下の人物とゆかりの地も対象となっている。
・蔦屋重三郎(東京都台東区・中央区)
江戸・新吉原(現在の台東区千束)で生まれ、20代で吉原大門前に書店「耕書堂」を開業。後に日本橋通油町を本拠地とした。平賀源内や大田南畝ら文化人と交流を深め、東洲斎写楽や喜多川歌麿ら江戸文化を代表する作家たちを見出し、「江戸のメディア王」として大成功を収めた。
・喜多川歌麿(栃木県栃木市)
蔦屋重三郎のもとで数々の狂歌絵本を手掛け、その後画期的な大首絵を発表して美人画家としての地位を確立した。栃木の豪商の依頼により、栃木に滞在し、「吉原の花」などを描いたといわれている。
・松平定信(福島県白河市)
白河藩(現・福島県白河市)主で、田沼意次失脚後に30歳の若さで老中首座に抜擢され「寛政の改革」を行った。改革の中で出版統制を行い、出版本の内容が法令に反するとして蔦屋重三郎らが処罰された。
・葛飾北斎(東京都墨田区)
世界的に知られる「富嶽三十六景」を描いた浮世絵師。墨田区に生まれて、90年の長い生涯のうち、ほとんどを墨田区で過ごした。若き日の葛飾北斎(勝川春朗)は、蔦屋重三郎の元で役者絵などを描いた。
大河ドラマ館は「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎ゆかりの地である台東区で今年2月1日にオープンした。来年1月12日まで開館している。ドラマに登場する衣装や小道具の展示など、ファンにはたまらない空間が広がっている。

東京都台東区にある大河ドラマ館
■施設概要
名称:べらぼう 江戸たいとう 大河ドラマ館
場所:東京都台東区花川戸2-6-5(台東区民会館9階)
アクセス:各線浅草駅より徒歩5~9分
開館時間:午前9時~午後5時
休館日:毎月第2月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始など
入館料:大人(中学生以上)800円、小人(小学生)400円
(SHIZUOKA Life編集部)