2025/07/07
なぜ展示終了?世界最大級の金塊 重さ250キロ、42億円以上の価値 7月31日で見納め
■伊豆市の土肥金山 巨大金塊の展示を7月31日で終了
世界最大級の金塊が見納めとなる。静岡県伊豆市の観光施設「土肥金山」の目玉、250キロの巨大金塊が7月31日で展示を終了する。金の価格高騰により、維持管理が難しくなったことが理由だという。
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土肥金山は伊豆地域を代表する観光スポットで、国内外から観光客が訪れている。江戸時代の様子を再現したジオラマの展示や砂金採りなど、他の施設にはない体験が人気。中でも、観光客のお目当ては世界最大級の金塊だ。
黄金館に展示されている重さ250キロの巨大金塊は、金箔に伸ばすと畳7万枚以上、金線にすると地球18周分に相当するという。2000年1月に当時、世界最大の金塊としてギネス世界記録に認定され、2006年2月に再認定された。
“唯一無二”の展示品だった巨大金塊だが、実物を見る機会は7月31日までとなった。展示を終了する理由について、公式ホームページで次のように説明している。
「昨今の物価・人件費の上昇はもとより金価格高騰の影響により管理コストが急激に膨らんでおり、維持管理していくことが難しくなりました。社内でも協議を重ねて参りましたが、金価格が高止まりしている状況が続いており、今後下落に転じる気配も見受けられないことから、止むを得ず展示を終了することと致しました」
金の価格は上昇を続けている。巨大金塊は展示した2005年時点の価値は4億円だった。ところが、今年6月に過去最高額の44億1900万円まで高騰。現在も42億円を超えている。
巨大金塊は7月いっぱいで見納めとなるが、施設内にはレプリカを置く予定だという。砂金採りや坑道見学などは今まで通り楽しめる。入場料金は大人1200円、小人600円。砂金採り体験は別途、大人1000円、小人800円が必要になる。
■施設概要
施設名:土肥金山
住所:伊豆市土肥2726
営業時間:午前9時~午後5時
(SHIZUOKA Life編集部)