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2025/07/21

夏休みにも直撃 レジャー施設の4割が値上げ フリーパスは5000円時代到来へ

■全国の主要レジャー施設 全体の37%が値上げ

夏休みを前に、家族連れや若者にとって耳の痛いニュースかもしれない。今年値上げした全国の主要レジャー施設の数は昨年から倍増し、調査開始以降で最多となったことが明らかになった。フリーパスの平均価格は5000円に迫っている。

 

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帝国データバンクが2025年の「主要レジャー施設の価格調査」を実施した。対象となったのは全国の遊園地やテーマパーク、動物園や水族館など192施設。このうち、入場料金などのチケット料金を値上げしたのは71施設で、全体の37.4%を占めた。前年の37施設、19.5%から倍増となった。

 

特に「テーマパーク(遊園地を含む)」では、対象100施設のうち51施設がチケット料金を値上げした。値上げ施設が全体の半数を超えるのは初めてで、価格改定の動きが全国的に広がっている。

 

大人1人あたりの平均価格は、一般券(入場料)が1695円(前年比+69円)、フリーパスが4846円(+249円)と、いずれも過去最高を更新した。中でもフリーパスは2022年からの3年間で約2割上昇。最高額は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの「1デイ・スタジオ・パス」の1万1900円だった。

 

■浜名湖パルパルや掛川花鳥園 静岡県内も値上げの波

料金高騰の背景には、電気代や人件費の上昇、ハイシーズンの変動料金制(ダイナミックプライシング)導入の拡大、さらには「待ち時間短縮」など付加価値の提供がある。一方で、価格に見合う満足度が得られないとの声もあり、若者世代を中心に「テーマパーク離れ」の懸念も指摘されている。

 

施設ジャンル別に見ると、一般券の平均が最も高かったのは水族館の2158円。テーマパークは1622円、動物園は1427円だった。特に動物園は物価高の影響を受けつつも、公営施設が多いため比較的緩やかな値上げにとどまっている。

 

静岡県内のレジャー施設では、浜松市の「浜名湖パルパル」や掛川市の「掛川花鳥園」が昨年値上げに踏み切っている。帝国データバンクは、今後も大規模レジャー施設を中心に「客数(量)」より「客単価(質)」を重視する傾向が強まり、値上げの流れは続くとみている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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