2025/08/08
女子児童をドライブに誘って体を触る 小学校教諭が懲戒免職 人目ない場所で計画的に停車
■県東部の小学校に勤務する45歳の男性教諭「親密になりたかった」
また、教え子への性暴力事案が発覚した。静岡県教育委員会は8月7日、小学校の男性教諭が教え子の女子児童をドライブに誘い、車内で体に触ったとして懲戒免職処分とした。県教委では県内の校長らに性暴力を未然に防ぐ対策の徹底を呼びかけたばかりだった。
県教委によると、県東部の小学校に勤務する45歳の男性教諭は今年3月から4月下旬にかけ、以前勤務していた女子児童2人とSNSで私的に連絡を取り、そのうちの1人とドライブに出かけた。その際、人目のないところへ計画的に自家用車を停め、女子児童を抱きしめたり、腰に手を回したりしたという。6日付で懲戒免職となった。
県教委では、教職員と児童生徒がSNSで私的なやり取りをすることを禁止している。この男性教諭は「異性として親密な関係になりたかった。教師に対する信頼を失わせたり、男性への恐怖心を与えたりしてしまって申し訳ない」と話している。問題は女子児童の保護者が相談窓口に報告したことで発覚した。
県教委が性暴力による懲戒処分を発表したのは今年度2件目で、すでに昨年度1年間の件数に並んだ。静岡市教育委員会でも先月、中学校の男性教諭が教え子に性的なメッセージを送ったと明らかにしている。
■住居侵入や部活動費の私的流用 別の教諭も懲戒処分
県教育委員会は性暴力による懲戒免職の他にも、2件の懲戒処分を発表している。県東部の中学校に勤務する40歳の男性教諭は今年1月、同僚教諭が不在の間に暗証番号式の玄関ドアのロックを解除して住居に侵入。住居侵入の容疑で6月6日に略式起訴され、18日に罰金10万円の略式命令を受けた。停職4カ月の処分となっている。
県立浜松城北工業高校に勤める58歳の男性教諭は昨年2月、部活動の会計を自分の名義で管理し、18万5000円を私的に流用した。自家用車を購入する資金の一部に充てたという。停職6カ月の懲戒処分を受けた。
教諭の不祥事について、県教育委員会の池上重弘教育長は「再発防止に向けて、児童生徒に対するSNS等を使用した個人的なやりとりや緊急の必要性がない場合の自家用車への同乗の禁止及び適正な会計事務の徹底を図ってまいります。児童生徒をかけがえのない存在として認識し、改めて、公金等を扱い、公教育を担う重みを自覚するよう、具体的、実践的な指導や研修を通じて、職員全体の一層の綱紀粛正と使命感、倫理観の高揚を図ります」などとコメントしている。
(SHIZUOKA Life編集部)