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2025/08/20

「立ちっぱなし」、「ホームは空港のよう」 お盆の東海道新幹線 利用者過去最多のワケ

■お盆期間1日当たりの利用者 40万9000人で過去最多

JR東海は今年度のお盆期間(8月8日~17日)の利用状況を発表した。東海道新幹線の利用は409万1000人(前年同期比113%)、在来線特急が17万1000人で、両方を合わせた合計は426万2000人だった。東海道新幹線の1日当たりの平均利用者数は約40万9000人に上り、記録が残る1991年以降で最も多くなった。

 

歓迎と困惑が交錯 東海道新幹線で8月1日から弱冷房車を試験導入

 

利用増加の背景には、2025年に開催される大阪・関西万博や好調なインバウンド需要があるとみられる。JR東海はお盆期間中、1日平均442本を運行し、前年より列車本数を増やしたことも寄与したという。

 

混雑のピークは下りが8月9日で約29万1000人、上りは17日で約28万2000人となった。静岡駅を発着する「ひかり」の自由席乗車率のピークは、下りが9日で160%、上りが17日で140%に達した。

 

実際に利用した人からは「自由席は通路までぎっしりで、名古屋まで立ちっぱなしだった」、「例年のお盆よりも混雑していた」といった声が聞かれた。また、外国人観光客の姿も目立ち、「駅のホームはまるで海外の空港のようだった。スーツケースを持った旅行者が多かった」と驚きを口にする人もいた。「運行本数が増えて、直前でも指定席が取れたのは助かった」と利便性を評価する声もあった。

 

一方、期間中は8月10日の大雨や15日に「こだま764号」の床下から発煙があった影響で車両点検による部分運休・遅れが発生した。在来線でも大雨の影響による運休や遅れがあったが、それ以外は大きな輸送障害はなく概ね順調に推移したという。

 

列車別では、東海道新幹線「のぞみ」が291万3000人(前年比113%)、「ひかり」が65万7000人(114%)、「こだま」が52万1000人(113%)と、いずれも前年を上回った。在来線特急も合計で前年比114%となり、全体として前年を13%上回る利用となった。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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