2025/08/30
券売機やスマートEXと比べてお得? LINEで新幹線の予約 メリットと注意点
■東海道・山陽・九州新幹線で新サービス 10月4日から開始
東海道・山陽・九州新幹線で、スマホアプリ「LINE」から新幹線を予約できる新サービスが始まる。JR東海、JR西日本、JR九州の3社が発表したもので、10月4日からの開始を予定している。手軽に利用できるネット予約サービスとして注目されそうだ。
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新サービスの名称は「LINEからEX」。利用者はLINE公式アカウント「東海道・山陽・九州新幹線予約」を友だち追加し、アカウント連携と規約に同意するだけで利用可能となる。クレジットカードの登録は不要で、支払いはキャッシュレス決済の「PayPay」で行う。会員登録や専用カードを必要とする既存の「エクスプレス予約」や「スマートEX」と比べて、手軽さが特徴だ。
手持ちの交通系ICカードや予約後に発行できるQRコードで改札を通過するため、チケットレスで乗車できる。東京から鹿児島中央までの東海道・山陽・九州新幹線で利用可能。価格は通常期の「のぞみ」で東京から新大阪間が1万4620円と、券売機などで購入するよりも100円安い。スマートEXよりは100円高くなるが、クレジットカード登録不要で使える利便性を打ち出す。
ただし、予約を変更する際は一度払い戻して再購入する必要があり、手数料が320円かかる。同日中に操作した場合は、PayPay商品券160円分が配布される仕組みも導入される。座席は窓側か通路側かを選択する方法で、座席表からの指定はできない。
JR各社は「チケットレスやキャッシュレスの利用が広がる中、より多くの人にEXサービスを身近に感じてもらいたい」としている。LINEでの予約は10月4日午前5時30分から開始予定。スマホ決済とSNSアプリの組み合わせで、移動スタイルの新たな選択肢となる。
(SHIZUOKA Life編集部)