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2025/09/03

昨年から半減して9年間で87%減少 猛暑だけじゃない “海水浴離れ”のワケ

■牧之原市の海水浴場 今夏の利用者7万4000人

静岡県牧之原市が今夏の海水浴客数を発表した。近年は減少傾向が続いていたものの、昨年から半減する大幅な落ち込みとなった。市は猛暑やレジャー志向の変化を要因に挙げているが、利用客からは別の理由も指摘されている。

 

86年間、猛暑日ゼロ 静岡県南伊豆町は”奇跡の避暑地”

 

牧之原市内には「静波海水浴場」と「さがらサンビーチ」、2つの海水浴場がある。市によると、今年7月中旬から8月末までの利用者数は合わせて7万4000人で、昨年の14万2000人から半減した。

 

静岡県内の海水浴客は減少傾向にあり、牧之原市でも同様だ。2016年は56万5000人だった利用者は2019年に19万7000人まで減少。その後も客足は回復せず、今年は10万人も大幅に下回った。

 

牧之原市は減少の原因に猛暑やレジャー志向の変化を挙げている。また、ロシア・カムチャッカ半島付近の地震によって発令された津波警報の影響もあったとみている。

牧之原市の静波海水浴場

■外国人のグループや駐車場が… 利用者遠のく理由

実際に海水浴場を利用した人たちも猛暑の影響を感じている。砂浜が焼けるように熱く、「以前は夏になると何度も来ていたが、今年は一度だけだった。サンダルを履いていても砂が暑すぎて大変だった」と話す。また、足が遠のく別の理由を指摘する人もいる。

 

「外国人のグループが大音量で音楽をかけながら、お酒を飲んでいた。トラブルに巻き込まれそうだし、香水のにおいも強烈で気分が悪くなったので、海水浴に行くのをやめた」

 

「昔のように駐車場を無料にしてほしい。海水浴はお金をかけないレジャーの1つなので、駐車料金を払ってまで行きたいと思えない。駐車料金を取るなら、付加価値が必要」

 

静波海水浴場では普通車800円、大型車1600円、二輪車300円の駐車料金を徴収している。さがらサンビーチは、それぞれ600円、1200円、300円の金額を設定している。かつては無料だったことから、常連だった人にとっては駐車料金が利用のハードルになっているのかもしれない。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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