2025/09/12
人気ラーメンチェーン クエン酸入りラーメン誤って提供 新店オープン間近の浜松で不安の声
■水戸市にある「魁力屋」 清掃中にクエン酸がスープに混入
新店舗オープンが2週間に迫る中、不安な情報が発表された。全国に店舗を構える京都発祥の人気ラーメンチェーン「魁力屋」が、茨城県の店舗で誤ってクエン酸が入ったラーメンを提供したと明かした。魁力屋は9月25日に浜松市で新たな店舗を開店することから、影響が及ばないか心配される。
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魁力屋は茨城県水戸市にある「イオンモール水戸内原店」でクエン酸が入ったラーメンを提供したと公表した。器具を清掃中に誤ってクエン酸がスープに混入した。
クエン酸が入ったラーメンは9月10日午後3時57分~58分頃、2人のお客に提供された。メニューは「醤油味玉ラーメン(並)」と「九条ネギラーメン(並)」だった。現時点で、健康被害の報告は受けていないという。公式ホームページで次のように説明した。
「専門機関の見解によれば、直ちに重大な健康被害の可能性は低いものの、体質等により体調に変化が生じる場合もあるため、経過観察が必要であるとされております。当該日時に当店をご利用いただいたお客様におかれましては、万が一体調に異変が生じた場合には、速やかに医療機関をご受診いただき、お客様相談室(電話:075-211-3338)までご連絡くださいますようお願い申し上げます」

魁力屋の看板商品「京都背脂醤油ラーメン」
■魁力屋「イオンモール浜松志都呂店」 9月25日にオープン
魁力屋は静岡県内にも店舗を構えている。今年7月11日、浜松市の大型商業施設「プレ葉ウォーク浜北」に、フードコートとしては県内初の店舗を出店。さらに、9月25日には、「イオンモール浜松志都呂店」のグランドオープンを控えている。
クエン酸の混入が発覚したのは茨城県の店舗とは言え、静岡県内への影響も心配される。浜松市民からは「全店の管理体制チェックなどで、新店舗オープンが延期にならないか心配」、「この店のファンなので評判が落ちないでほしい」といった声が漏れる。
魁力屋の看板メニュー「京都背脂醤油ラーメン」は、数種類の醤油を独自にブレンドした熟成醤油ダレに厳選した鶏ガラと上質な背脂を合わせたスープを特徴とする。リピーターの間では「毎日食べても飽きがこない」と評判で、店舗数は全国で150を超える人気を誇る。
クエン酸が入ったラーメンを提供した事態を受け、魁力屋は「このたびは、お客様ならびに関係者の皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。再発防止に向けて作業手順の徹底および従業員教育を強化し、食品衛生管理体制の一層の向上に取り組んでまいります」と謝罪している。
(SHIZUOKA Life編集部)