2025/10/26
住み続けたい街はどこ? 静岡県のトップ10 あの自治体が連覇「リラックスできる」
■住み続けたい街ランキング 清水町が昨年に続いて1位
不動産大手の大東建託が、静岡県内の住民を対象にした「いい部屋ネット 街の幸福度&住み続けたい街ランキング2025<静岡県版>」を発表した。「住み続けたい街」部門では、清水町が2年連続でトップに立った。回答者からは「とてもリラックスできる街」といった声が寄せられ、住民の定住志向が強い地域として高い評価を得た。
【トップ10】こちらもチェック! 街の幸福度ランキング<静岡県版>
今年も強かった。清水町は「街への誇り」や「住みここち」など幅広い質問で居住者から高く評価され、昨年に続いて1位に輝いた。静岡県東部に位置する清水町は、生活の利便性と自然環境のバランスの良さで知られる。自治体の担当者は、行政サービスや教育環境の充実が移住や定住の理由の1つになっていると説明する。
「名水百選の湧水・柿田川が流れる恵まれた自然環境を有するとともに、東名・新東名高速道路や東海道新幹線三島駅に近いため交通至便であり、平坦・コンパクトな町域に商業施設や医療機関が充実しているなど生活の利便性が高いまちです。子育てや教育面でのきめ細やかな支援にも力を入れており、若い世代の転入が見られます」
居住者からは「自然が豊かで散歩など、とてもリラックスできる街」、「周辺に飲食店や医療機関が多い」といったコメントが寄せられ、世代を問わず“暮らしやすさ”が評価されている。幸福度ランキングでも5位に入っている。

清水町内を流れる柿田川と富士山(清水町HPより)
■2位は静岡市葵区、3位は森町 昨年と順位逆転
2位は昨年の3位から順位を1つ上げた静岡市葵区だった。都市機能が集まる静岡市の中心区でありながら、安倍川上流の自然や里山も近く、利便性と穏やかな生活環境が両立している。実際に住む人からは「気候も自然もお店もすべて住み心地が良い立地だと思う。のんびりした人も多く、ストレスが少ない環境で生活ができる」、「海のもの山のもの、食材が豊富でおいしい。水質が良く水量も豊富。首都圏・関西圏への交通利便も良い」といった声が上がる。
市の担当者は「文化施設や繁華街のある市街地から南アルプスの麓まで、様々な顔を持つ変化に富んだところです。一部の山間部を除いてはほとんど雪の降らない温暖な気候で、ぶらっと自転車で回れる便利なコンパクトシティ。のびのびとした子育てや豊かな自然の息づかいをすぐそこに感じる暮らしなど、あなたの望むライフスタイルがきっと見つかります」と魅力を語る。
3位には森町がランクインした。人口2万人弱の小規模自治体ながら、昨年に続いて評価が高い。緑豊かな自然と地域コミュニティの強さが住民の安心感につながっているとみられる。
町の担当者は「緑豊かで自然いっぱい。新東名のICが2つあり、交通アクセスもばっちりです。伝統、文化を大事に受け継ぎ『遠州の小京都』とも呼ばれ、お茶や和菓子、トウモロコシやレタスなどおいしいものがたくさんあります」とコメントしている。居住者からは「田舎の割に医療体制が整っている」、「コンパクトで便利」、「自然に恵まれている」と話す。

清水町の居住者が憩いの場としている柿田川公園(清水町HPより)
■トップ10を発表 昨年7位の島田市が陥落
住み続けたい街ランキングの上位は次の通りとなった。昨年7位だった島田市はトップ10から漏れた(カッコ内は昨年順位)。
【住み続けたい街ランキング<静岡県版>】
1位:駿東郡清水町(1位)
2位:静岡市葵区(3位)
3位:周智郡森町(2位)
4位:静岡市清水区(5位)
5位:藤枝市(4位)
6位:駿東郡長泉町(6位)
7位:静岡市駿河区(10位)
8位:浜松市浜名区(8位)
9位:三島市(9位)
10位:浜松市中央区(12位)
調査はインターネットを通じて実施された。静岡県内に住む20歳以上の男女2万4289人の回答をもとに集計。「今住んでいる街に、ずっと住んでいたいと思うか」という質問に対して、5段階評価の平均値でスコア化している。
(SHIZUOKA Life編集部)








