11月4日にオープンした三井アウトレットパーク岡崎

■三井アウトレットパーク岡崎　11月4日にオープン

愛知県初の大型アウトレットモール「三井アウトレットパーク岡崎」が、オープンから間もなく1カ月を迎える。東名高速や新東名高速のインターチェンジ（IC）から近いことから車で向かう人が多い中、懸念は駐車場だ。今月22日から24日の3連休中は、駐車場に入るまで「2時間待ち」の看板も出されるほど混雑した。

【写真で見る】13年ぶりに名古屋市でオープン　静岡発のフルーツタルト専門店

今月4日に岡崎市にオープンした「三井アウトレットパーク岡崎」は愛知県初の大型アウトレットモールで、ファッションや雑貨、グルメなど全180店舗が入っている。国内外のブランドや人気セレクトショップ、スポーツ用品や雑貨など幅広いアイテムをそろえ、地元の名産品や新鮮な食材を扱う食関連の店舗も充実している。

三井アウトレットパーク岡崎は、東名高速の音羽蒲郡ICや新東名高速の岡崎東ICから約10分の距離にある。静岡県からもアクセスが良いため、日帰りで利用する静岡県民も多い。特に、県西部に住む人にとっては、県内にある御殿場プレミアムアウトレットへ行くよりも移動距離は短い。

ただ、距離は近くても、施設に入るまでの時間は長くなる可能性はある。オープンから1カ月で話題性のある三井アウトレットパーク岡崎は、週末になるとICを降りてから駐車場に入るまでに大渋滞が発生する。先週の3連休は2時間待ちの看板も出された。

週末は駐車場に入るまでに大渋滞

■本宿駅まで徒歩13分　駅周辺に複数の有料駐車場

車で訪れた人は、目の前にアウトレットが迫っていながら駐車できない状況が続く。そのストレスを回避する方法としておすすめなのが、近隣の有料駐車場の利用だ。アウトレットまで徒歩13分の距離にある最寄り駅「本宿駅（名古屋鉄道名古屋本線）」周辺には有料駐車場が複数箇所ある。1日の最大料金は500円前後。歩いても負担にならない距離だが、本宿駅からアウトレットまでの無料シャトルバスも運行している。

3連休中にアウトレットを利用した人からは「本宿駅に隣接する駐車場に車を停めたので、混雑を回避できた。駅から歩いても負担にならない距離」、「本宿駅周辺の駐車場が埋まっていたら、沿線にある別の駅周辺の駐車場に車を置いて本宿駅まで電車で移動するのも選択肢になる」、「看板には2時間待ちとあったが、そこまで長時間待たなかった」などの声が上がった。

中には、駐車場以上に待ち時間の覚悟が必要なことへの指摘もあった。それが、飲食店の利用だ。ハワイ発のハンバーガー店「KUA`AINA（クア・アイナ）」、食べるスープ専門店「Soup Stock Tokyo」、ハンバーグ専門店「君のハンバーグを食べたい」など、中京圏初出店やアウトレット初登場の店舗も多く、至るところで行列が続く。

正午前後の時間帯は特に混雑が激しく、訪問客からは「お昼ご飯の待ち時間は駐車場よりも長かったかもしれない」、「混雑を予測してアウトレット近くで昼食を済ませようと思ったが飲食店が少ない。結局、アウトレットで食べることにしたら大行列だった」、「買い物を2時間程度で済ませる人たちは、アウトレットに来る前に食事を済ませた方が良い。食事の待ち時間で疲れてしまい、買い物する気力と体力がなくなった」といった意見があった。

冬休み期間は混雑が予想される三井アウトレットパーク岡崎。駅周辺の駐車場利用や昼食時を避けた訪問が、ストレス軽減につながりそうだ。

（鈴木　梨沙／Risa Suzuki）