2026/01/23
名古屋ではなかった…訪日客が3.4倍に急増 愛知県の“意外な”まちが全国4位
■訪日外国人の滞在数 全国トップは福岡県八女市
愛知県で唯一、全国トップ10に入ったのは名古屋市ではなかった。“意外”にも、人口7万人に満たない小さなまちだった。訪日外国人の滞在数が増加している自治体のランキングが発表され、愛知県清須市が4位に入った。全国トップは福岡県八女市で、前年から4.60倍に急増した。
位置情報技術を活用した移動支援サービスを提供する「ナビタイムジャパン」は、訪日外国人観光客向けのナビアプリ旅行ナビの位置情報データをもとに、2025年秋に来日した観光客が滞在した地域を分析した。その結果、全国1位となったのは前年からの滞在数が4.60倍に増加した福岡県八女市だった。
八女市の滞在エリアを調べると、八女福島の白壁の町並みや抹茶カフェ周辺での滞在が多かったという。市によると、観光案内所に来訪する外国人は前年比174%。特に八女福島の白壁の町並みや福島八幡宮、八女中央大茶園が人気のスポットで、古民家を改修した宿泊施設も9月〜11月の稼働は好調だった。また、海外でのブームを受け、抹茶を求めて来訪する外国人が増加していることも、滞在増加の理由とみている。

清須市の観光地「清洲城」
■愛知県清須市は全国4位 お城巡りの“拠点”に
東海地区では、愛知県清須市が4位にランクインした。滞在者数は前年から3.40倍に増えた。名古屋市と隣接していながら、これまでは大きく注目されることの少なかったまちが今、外国人観光客の“新たな目的地”として存在感を高めている。
清須市は、戦国時代に織田信長が拠点を置いた清洲城で知られる歴史の街。名古屋駅から電車で約10分という立地にありながら、城下町の面影を感じられる点が特徴だ。
滞在先は清洲城と清洲古城跡が多く、周遊先は名古屋市をハブとして高山市、岐阜市、長久手市、犬山市、白川村などを訪れている。犬山市では犬山城での滞在も確認できており、愛知県の名古屋城と合わせて、お城巡りを楽しんでいる傾向が表れている。
トップ10は以下の通りとなっている。奈良県からは最多の3市が入った。ランキングは重要伝統的建造物群保存地区、寺院、城・城跡など日本の歴史的資源を有するエリアや、芸術作品を鑑賞できるエリアが目立つ。
【訪日外国人旅行者 秋の人気上昇エリア】
1位 福岡県 八女市(4.60倍)
2位 奈良県 明日香村(4.00倍)
3位 長野県 野沢温泉村(3.43倍)
4位 愛知県 清須市(3.40倍)
5位 沖縄県 今帰仁村(3.21倍)
6位 奈良県 生駒市(3.00倍)
7位 北海道 占冠村(3.00倍)
8位 沖縄県 南城市(2.95倍)
9位 奈良県 宇陀市(2.88倍)
10位 香川県 多度津町(2.86倍)
ナビタイムジャパンは人気上昇エリアについて「歴史資源や自然、芸術など“地域ならではの魅力”が評価されている」と分析している。清須市のように、全国的な知名度は高くなくても、文化的背景やストーリー性を持つ街が、訪日客の新たな目的地として選ばれ始めていることが、今回のデータから浮かび上がった。
今回のランキングは、ナビタイムジャパンが運営する訪日外国人向けアプリ「Japan Travel by NAVITIME」のGPSデータを分析している。2024年秋(9〜11月)と2025年秋(9〜11月)を比較し、30分以上滞在した市区町村の増加率を算出している。
(SHIZUOKA Life編集部)








