2026/02/03
“最大級”の春が迫る 静岡県内のスギ花粉は平年の1.9倍 3倍超える地域も
■今春のスギ花粉予測 前年の1.1倍、平年の1.9倍
2月4日は、二十四節気の1つ「立春」。すでに、その訪れを感じている人も少なくない。気温が上がり、春が近づくにつれて気になるのが花粉。静岡県内では今春に飛散するスギ花粉が「平年の1.9倍」に達する見込みとなっている。
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静岡県農林技術研究所森林・林業研究センターが昨年11月から12月にかけ、県内30カ所のスギ林を調査した。その結果、形成された雄花の量が直近10年間の平均と比べて大きく上回っていることが確認された。
雄花の着花量を数値化した「着花指数」は今春、2123.5に上る。過去10年間の平均値1124.0と比べて約1.9倍に相当する。前年と比べても1.1倍で、近年で最も高い水準となっている。
着花指数は、実際の林の花粉生産量と強い相関があることが分かっており、目視による観察をもとに翌春の花粉発生量が予測されている。調査は各地点で無作為に選んだ40本のスギについて、雄花の着き方をA~Dの4段階で評価し、複数人で確認した上で指数化している。
Aは「樹冠の全面に密に付いている」、Bは「ほぼ全面」、Cは「まばらまたは一部」、Dは「観察されない」と区分され、これらを点数化して算出する仕組みとなっている。調査木のうち、A~Cに該当する木は98%に達し、その中でもAまたはBに当たる、樹冠のほぼ全面に雄花が付いた木が78%を占めた。こうした結果から、今春は花粉の発生量が多い年になると予測されている。
■掛川市で3.2倍、静岡市と浜松市で2.6倍の地域も
地域別の状況も明らかになっている。県内を複数の地域に分けて着花状況が集計されている。地点ごとの平年比では、掛川市東山が3.2倍、静岡市葵区富厚里と浜松市天竜区春野町宮川は2.6倍など、2倍を超える場所もある。
スギの花粉は雄花から放出される。雄花は夏頃から形成され、成熟したのち、翌年の2月から3月にかけて花粉を飛散させる。1つの雄花には約40万個の花粉が含まれるとされ、雄花の量が増えることは、そのまま飛散量の増加につながる。
本格的な飛散の開始時期は、1月から2月の気温に左右されるものの、2月中旬頃からになる見通しだという。今春は例年よりも多い花粉が飛ぶ可能性が高く、花粉症に悩む人にとっては早めの備えが必要になる。
(SHIZUOKA Life編集部)








