生活に新しい一色
一歩踏み出す生き方
静岡のニュース・情報サイト

検索

情報募集

menu

2026/03/04

合同説明会のブースに学生が来ない… 人材獲得で広がる格差 静岡県特有の問題も

■「合同説明会もインターンも人が集まらない」 人材獲得に苦慮

2027年春に卒業する大学生・大学院生を対象にした企業説明会が3月1日に解禁となった。幅広い業種で人材不足に歯止めがかからず、静岡県内でも新規人材の獲得に苦慮している企業は少なくない。静岡県ならではの課題もあるという。

 

3月6日に静岡市で開催 まるで文化祭!? 新スタイルの就職イベント

 

学生たちが企業を選択できる「売り手市場」が続いている。企業側は合同説明会にブースを設けたり、SNSで情報発信したりして、人材獲得を図る。だが、費用や時間をかけても、、満足な成果を得るのが難しいのが現状だ。静岡県内の企業からも、次のような声が上がる。

 

「慢性的な人材難で、大手企業は初任給を大幅にアップさせて学生を集めようとしている。中小企業は、より一層の苦戦を強いられている状況」

 

「合同説明会に参加しても学生が全くブースに来ないことがある。インターンシップでも人が集まらない。リクルートの面でも企業間の格差が広がっていると感じる」

 

限られた人材を獲得する競争は激しい。お金や人をかけられる企業と、それが難しい企業の二極化は自然と加速する。

写真はイメージ

■課題は「県外への流出」 女性の転出超過は全国最多

採用の難しさは、静岡県特有の問題もある。それは、「県外への流出」。首都圏や関西圏、名古屋といった都市部にアクセスの良い静岡県の学生は、就職を機に県外へ移るケースが多い。また、Uターン率の低さも目立つ。

 

特に深刻なのは、女性の県外流出だ。総務省が発表した2025年の住民基本台帳人口移動報告によると、男性の転出超過は140人減少の3562人だったのに対し、女性は364人増えて全国で最も多い4357人だった。年代別では「20歳~24歳」が最多で、「15歳~19歳」、「25歳~29歳」と続く。大半は首都圏と愛知県に転出し、若い世代の流出が浮き彫りになっている。

 

都市部での就職や大企業への就職を希望する学生の傾向は強まっている。採用活動にかけるコストや給与面の条件で勝負するのが難しい静岡県の中小企業が人材を獲得するには、自社の特徴を打ち出した一手が不可欠となる。

 

(鈴木 梨沙/Risa Suzuki)

関連記事