生活に新しい一色
一歩踏み出す生き方
静岡のニュース・情報サイト

検索

情報募集

menu

2023/07/05

約30年ぶりに賃上げ1万円超 静岡県は西高東低の傾向 背景に物価上昇と人材不足

静岡県内800以上の労働組合で構成されている連合静岡

■賃上げ平均1万394円 上昇率3.49%で大幅アップ

静岡県は県内の労働組合による春季賃上げ要求・妥結状況の最終報告を発表した。6月23日までに妥結した組合の平均妥結額は1万394円で、1万円を超えるのは約30年ぶりになるという。賃上げ上昇率は3.49%だった。

 

県は500の労働組合を対象に調査を実施し、263組合から有効回答を得た。そのうち、250組合が春季賃上げを要求した。

 

250組合の中で6月23日までに妥結したのは239組合で、平均妥結額は昨年の6278円を大幅に上回る1万394円だった。賃上げ上昇率も3.49%で昨年から1.39ポイント上昇した。

 

業種別の平均妥結額では、「製造業」が1万722円で前年を6337円上回った。「運輸業・郵便業」も大幅に上昇し、昨年の5240円に対して今春は7623円となった。製造業が好調だったこともあり、県のエリア別では「西部」が1万16971円と、「中部」の9134円、「東部」の8951円を引き離した。

 

企業の規模別では、「300人以上」が1万680円、「299人以下」が7387円。それぞれ上昇率は3.55%と2.92%で、規模の大きい企業ほど上昇率が高くなった。平均妥協額の差は3293円で、昨年の1641円と比べて大手と中小企業の差が広がった。

 

大幅な賃上げとなった背景には、物価上昇への対応がある。歯止めのかからない値上げは食品や生活必需品にも及び、家計への負担が大きくなっている。また、深刻な人材不足も理由となっている。優秀な人材は転職や独立をする傾向が高くなり、企業は賃上げで人材の流出を防いだり、人材を確保したりしようとしている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

関連記事