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2023/08/04

8月は牛乳や乳製品、調味料が値上げ 9、10月の値上げ前に買っておきたい食品は?

8月は牛乳や乳製品が値上げに

8月の値上げは1102品目 7か月ぶりに前年同月から減少

原材料費やエネルギー価格の高騰を背景に、食品の値上げが続いている。8月の値上げ品目数は7か月ぶりに前年から減少となったものの、パック牛乳や乳製品など1102品目に及ぶ。9月、10月には値上げ品目が大幅に増える見通し。値上げ前に購入して家計の負担を減らしたい。

 

民間の信用調査会社「帝国データバンク」は、上場している105社と全国展開する非上場の90社、合わせて食品主要195社を対象に価格改定の調査を実施した。その結果、8月に値上げする飲食料品は1102品目となり、昨年8月から約1400品目減少した。前年同月を下回るのは7か月ぶりだった。

 

値上げ品目が減った要因は、昨年8月の値上げ品目の大部分を占めた、かまぼこやはんぺんなどの練り製品や冷凍食品の価格が据え置かれたことがある。今年8月の値上げ品目は、乳価改定の影響を受けるパック牛乳やヨーグルトといった乳製品、だし粉などの調味料、ジュース、駄菓子など多岐に渡る。

 

8月分を含めると、今年の値上げ品目は3万7102万に上り、すでに昨年1年間の2万5768を大幅に上回っている。年間の累計としてはバブル崩壊以降で例のない記録的な値上げラッシュとなっている。

 

■9月は味噌や菓子 10月は酒類を中心に値上げ予定

帝国データバンクの調査では、来月は2014品目、10月は4262品目の値上げが予定されている。値上げされるのは来月が味噌などの調味料や菓子、10月は日本酒やワインといった酒類が中心になるという。平均値上げ率も今年最も高い17.5%と大幅な値上げが予定されている。

 

原材料価格の急激な上昇が落ち着いたことを背景に、年内は10月をピークに値上げ品目の数は減っていくとみられている。ただ、電気やガス代に加えて、プラスチック製包装資材や物流の価格など、コストアップの要因が残っている。特に包装資材は、加工食品や調味料、酒類・飲料や菓子で値上げの理由としているだけに影響は避けられない。

 

消費者は値上げを受け入れる以外の選択肢がない。10月の値上げ前に酒類をまとめ買いするなど、価格改定の情報を事前に知ることが節約につながる。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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