生活に新しい一色
一歩踏み出す生き方
静岡のニュース・情報サイト

検索

情報募集

menu

2023/08/16

静岡市で竜巻発生 突風による車の被害は自動車保険で補償される?他人の車を傷つけたら?

竜巻による車のへこみや傷は車両保険で補償(写真はイメージ)

■静岡市の安倍川で竜巻 車が横転、複数の車にへこみや傷

静岡市で15日、竜巻が発生した。車が横転したり、車の窓ガラスが割れたりする被害が確認されている。竜巻や突風などにより車がへこんだり傷ついたりした場合、自動車保険で補償されるのか事前に知っておくと、万が一の時に慌てずに済む。

 

静岡地方気象台によると、15日午前11時頃、静岡市駿河区で突風が発生した。軽乗用車が横転したり、木造の建物の屋根が飛んだりする被害が判明している。

 

突風をもたらした現象を明らかにするため現地調査をした結果、午前10時45分頃に静岡市の安倍川で突風が発生し、竜巻と認められた。その根拠として、「突風発生時に発達した積乱雲が付近を通過中だったこと」、「突風発生時に漏斗雲または移動する渦を撮影した画像を得られたこと」、「角度が高い漏斗雲または移動する渦の目撃証言を得られたこと」を挙げている。

 

この竜巻により、軽乗用車が横転して乗車していた男性1人がけがをしている。また、駐車していた複数の車にへこみや傷などの被害が確認されている。

■竜巻は車両保険で補償 翌年は保険料アップ

竜巻や突風による自動車の被害は、自動車保険に車両保険をつけていれば補償を受けられる。車両保険は一般的に、損害額から免責金額(自己負担額)を差し引いた金額が保険金として支払われる。突風により車が飛ばされて見つからなかった場合や修理費用が車両保険の全額を上回る場合は全損として扱われ、免責金額を問わず車両保険金の全額が支払われる。

 

車両保険金を受け取ると翌年に自動車保険に加入する際、等級が1等級下がる。事故有係数適用期間が1年加算されて保険料がアップする。

 

もし、竜巻で自分の車が飛ばされて他の車を傷つけてしまったら、修理費用を負担する必要はあるのか。一般的に竜巻は自然災害で過失責任がないため、賠償責任を問われることはない。傷がついてしまった車の所有者は自分の車両保険で修理するしかない。

 

竜巻や突風によって車の修理が必要になった時は頼りになる車両保険。ただ、保険会社によって補償内容が異なるケースがあるため確認が必要になる。

 

SHIZUOKA Life編集部)

関連記事