2025/10/17
全国で急拡大中の保護犬猫カフェ 浜松市に県内初オープン 買い物帰りに癒しの時間

店内では犬や猫とゆっくり触れ合える
■ANELLA CAFÉイオン浜松西店 商業施設に初の出店
保護犬や猫とふれあえる福祉型カフェ「ANELLA CAFE(アネラカフェ)」が10月16日、静岡県浜松市と千葉県山武市に2店舗同時オープンした。新規店舗を拡大中で、静岡県内の出店は初めてとなる。
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同カフェを運営する「ANELLA Group」は保護犬猫の新しい家族探しと、障害者の就労支援を組み合わせた“福祉型カフェ”を全国に展開している。8月末には千葉県3店舗目となる「習志野店」、10月8日には佐賀県初の「佐賀店」をオープン。準備中を含めると、全国53店舗に上る。
10月16日には、静岡県内で初めて店舗「イオン浜松西店」が誕生した。商業施設への出店は初の試みだという。千葉県山武市の「MEGAドン・キホーテ成東店」も同時オープンし、買い物ついでに立ち寄れる“日常の導線上にある保護拠点”として注目を集めている。
ANELLA CAFEは「1頭を救っても世界は変わらないが、その1頭の世界は永遠に変わるだろう」を理念に掲げる。店内では保護された犬や猫が安心して過ごせる環境を整え、来店者がふれあいを通して癒しを得ながら、“命のバトン”をつなぐ活動に自然と参加できる仕組みを整えている。
楽しみ方は様々だ。店内で犬や猫を眺めたり、膝の上に乗せたりして、のんびりと癒しの時間を過ごす人もいる。新しい家族として迎え入れることを前提に、性格や相性を確かめる人もいる。

静岡県初の店舗「ANELLA CAFE イオン浜松西店」
■今までに3000匹の犬猫を譲渡 障害者200人超のを就労支援
ふれあい料金やトリミングなどの収益は、保護活動の支援に還元している。これまでに3000匹以上の犬猫が新たな家族に迎えられたという。また、就労継続支援B型事業所として、障害者が犬猫の世話や接客を通して働く場を提供。全国で200人以上が、この仕組みを通じて社会と関わりを持って自立を目指している。
イオン浜松西店の店舗は、クラシックハワイアンをコンセプトにした明るく開放的な空間で、「ANELLAブルー」の壁を特徴とする。料金は30分で大人1000円、子ども500円。以降は15分ごとに、それぞれ400円と200円が加算される仕組みとなっている。犬猫たちと触れ合うだけでなく、保護や福祉を“体験しながら理解できる場”として、地域の新しいコミュニティ拠点を目指す。
■店舗情報
店名:ANELLA CAFE イオン浜松西店
住所:浜松市中央区入野町6244-1
営業時間:正午~午後6時(土日祝日は午前11時~)
定休日:年中無休
(SHIZUOKA Life編集部)