2025/11/29
くふうハヤテ異常事態 ネーミングライツ“不履行”で契約解除 捕手とコーチ全員退団
■くふうカンパニー ハヤテ223との資本業務提携を解除
プロ野球ウエスタン・リーグに所属する「くふうハヤテベンチャーズ静岡(以下、くふうハヤテ)」と資本業務提携を結んでいる「くふうカンパニーホールディングス(以下、くふうカンパニー)」が、球団の運営会社「ハヤテ223」と契約解除した。ネーミングライツに関して、ハヤテ223による不履行があったことを理由としている。
くふうハヤテのコーチ新たに2人が退団 首脳陣は監督1人だけに…
くふうカンパニーは11月28日、ハヤテ223に契約解除を通知したと発表した。経緯について自社ホームページで説明している。
「ハヤテ223がネーミングライツの重要な一部契約不履行であったため、ハヤテ223 に対して抗議し、本契約不履行の解消を求めて協議を続けてまいりましたが、合意に至らず、当社はハヤテ223 に対し、資本業務提携契約書の解除を通知いたしました。なお、相手先の概要については、同意がとれていないため記載しておりません」
くふうカンパニーは2024年、ウエスタン・リーグに新規参入したくふうハヤテを運営するハヤテ223と資本業務提携を結んだ。ネーミングライツをはじめ、球団の発足や運営支援に携わってきた。くふうカンパニーは今後について、次のように記している。
「本件による業績に与える影響は精査中であります。本件に関して、開示すべき事項が発生いたしましたら、速やかにお知らせいたします。なお、取得している相手方の株式の帳簿価格は軽微であります」

球団運営が危ぶまれる「くふうハヤテ」
■市民やファンは驚きと不安 捕手とコーチも全員退団
くふうハヤテの球団名は変更されるとみられ、球団運営への影響が避けられない。静岡市民やファンからは驚きや不安の声であふれている。
「くふうカンパニーの発表文には怒りや不満がにじんでいる。ハヤテ223側の説明も聞かないと、どちらに非があるのか判断が難しいが、埋められない溝ができている印象」
「提携解除の理由が契約不履行となると、次のスポンサーを見つけるのは難しいかもしれない。球団創設2年で解散にならないことを願うばかり」
「新規参入の審査に問題がなかったのかも検証が必要。こういうことがあると、今後参入する球団のハードルが一層高くなってしまいそう」
「今オフは選手やコーチの退団が多いことも気になっていた。球団運営が厳しいことを選手やコーチは分かっていたのかもしれない」
くふうハヤテは参入2年目の今シーズン、35勝86敗2分けで2年連続の最下位だった。オフは選手とコーチの退団が相次いで発表され、捕手は現在、1人もいない。首脳陣は赤堀元之監督のみで、コーチも全員が退団する異例の事態となっている。
(SHIZUOKA Life編集部)








