2026/02/06
1粒436円で最高価格更新 バレンタインチョコの値上げ止まらず 二極化の動きも

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■1粒436円で前年から4.3%値上げ 2年連続で過去最高更新
今年のバレンタインシーズンも、チョコレートの価格が過去最高を更新した。百貨店の売り場では、かつては1箱で購入できた価格帯が、今では「1粒」の値段になっているケースも珍しくない。
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民間の調査会社・帝国データバンクの調査によると、2026年のバレンタインチョコレートは1粒あたり平均436円となり、前年から4.3%の値上げとなった。2年連続で過去最高値を更新し、400円を超える水準が定着しつつある。
調査は全国の百貨店やショッピングモール、ホテルなどで販売されているチョコレートブランドを対象としている。2022年の平均価格は355円だったが、2023年に378円、2024年に395円、2025年に418円と年々上昇し、2026年には436円に到達。わずか4年間で約80円値上がりしており、上昇率は2割を超える計算になる。
ブランド別に見ると、国内ブランドの平均価格は413円で、前年から2.0%の上昇にとどまった。一方、フランスやベルギーなど欧州のハイブランドを中心とした輸入ブランドは461円となり、7.2%の大幅な値上げとなった。国内と輸入ブランドの価格差は48円まで広がり、前年の25円からほぼ倍増している。
値上げしたブランドは全体の62%に上り、そのうち約4分の1が「50円以上」の値上げだった。特に輸入ブランドでは、1粒あたり30円を超える引き上げが相次ぎ、過去4年で最大の上げ幅となっている。人気の高い欧州ブランドほど値上げ幅が大きく、価格上昇の傾向が鮮明になった。

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■値上げの背景に円安や輸送費 価格上昇動きも広がる
背景にあるのは、原材料と物流コストの高止まりだ。国際的なカカオ豆価格は、2024年のいわゆる「カカオショック」からは落ち着きつつあるものの、円安や輸送費の上昇が続き、製造コストは依然として重い。加えて、アーモンドやピスタチオなどのナッツ類、バター、包装資材の価格も上昇しており、チョコレート業界全体がコスト圧迫を受けている。
こうした中で、価格上昇を抑える動きも広がっている。カカオ使用量を抑えた商品や、植物性油脂を使った「ノンカカオチョコレート」など、代替素材を活用した商品が増加。価格を抑えたラインと、高級カカオにこだわる商品との“二極化”が進みつつある。
足元ではカカオ価格の下落も見られるが、円安や原材料コストの上昇は中長期的に続くとみられている。各メーカーが高値時点で仕入れた原料在庫を抱えていることもあり、バレンタインチョコレートの高値傾向は当面続く可能性が高い。今後は消費者にとってもブランドにとっても、価格と価値のバランスがより重要なテーマになりそうだ。
(SHIZUOKA Life編集部)








