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2026/05/18

「15万円・20万円・25万円」で急成長 年商100億円超の中古車店 自己破産のワケ

■三島市の「プラウド」 自社ローンで資金繰り困難に

「15万円、20万円、25万円」――。強烈な価格設定とテレビCMで知名度を広げた中古車販売会社が、経営破綻となった。静岡県三島市に本社を置く「プラウド」は、格安中古車ビジネスで急成長し、一時は年商100億円を突破。しかし、事業拡大を進める中で債権債務が膨らみ、資金繰りが悪化していた。

 

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帝国データバンクによると、プラウドは2007年1月に設立。「15万円・20万円・25万円」という低価格帯の中古車販売を前面に打ち出し、静岡県内を中心に店舗網を拡大した。

 

「とにかく安く車を買いたい」という需要を取り込み、テレビCMなど積極的な広告展開によって知名度は急上昇。愛知、千葉、埼玉などにも進出し、2021年12月期には年商約103億5800万円を計上した。

 

一方で、同社がさらに力を入れていたのが「自社ローン」だった。一般的な審査基準を緩和したローン商品として低価格車ユーザー層を取り込み、自社ローン用の投資ファンドを組成。投資家から資金を募り、転リース方式などを活用しながら事業を拡大していた。

 

しかし、債権債務が急速に膨らみ、2023年5月頃には資金繰りのメドが立たなくなる状況に陥った。一部店舗で販売を一時見合わせるなど、経営不安も表面化していた。

低価格帯の中古車販売を特徴としていた「プラウド」(公式Instagramより)

■5月8日に自己破産申請 負債額31億円5300万円

その後は、コンサルティング会社とともにスポンサー支援による再建を模索したものの、支援企業は現れず、自主再建による立て直しへ方針転換。レンタカー事業からの撤退やグループホーム事業の譲渡、一部店舗の閉鎖などを進めていた。

 

ただ、業績悪化に歯止めはかからず、2024年12月期の売上高は約20億5600万円まで減少。連続赤字によって債務超過に転落し、資金繰りはさらに悪化したという。

 

また、プラウドの公式Instagramは4月27日を最後に更新が止まっており、公式ホームページではブログやニュース欄の記事が閲覧できない状態となっている。

 

最終的にプラウドは5月8日、静岡地裁沼津支部へ自己破産を申請した。負債は債権者約246人に対して約31億5300万円に上るという。

 

SNSなどでは、「CMでよく見ていたので驚いた」、「急に店舗が増えていた印象がある」、「利用したことがあるので不安」といった声も広がっている。また、「納車待ちの車はどうなるのか」、「自社ローンの契約は続くのか」といった不安の声も見られ、突然の破綻に波紋が広がっている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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