生活に新しい一色
一歩踏み出す生き方
静岡のニュース・情報サイト

検索

情報募集

menu

2026/05/27

温泉のプロが厳選“お風呂がすごい宿” 「ここまで来てよかった」 全国8選に静岡から2つ

■温泉の専門家3人が選出 「お風呂がすごい!温泉宿8選」

最近、湯船に浸かった瞬間に「ここまで来てよかった」と思える温泉に出会っただろうか。旅行情報サイト「じゃらんニュース」は、「温泉のプロが選んだ『お風呂がすごい!』温泉宿8選」を公開した。静岡県からは2つの宿が選出。いずれも伊豆の歴史や自然とともに、湯そのものをじっくり味わえる宿として紹介されている。

 

【写真で見る】温泉だけじゃない! 1日楽しめる伊豆最大級のリゾート 4月にオープン

 

忙しい日々の中で、温泉に浸かる時間は、ただ体を温めるだけではない。景色を眺め、湯の感触を味わい、少しだけ日常から離れる。そんな“湯あみ”の魅力を改めて感じさせる宿が、関東近郊から選ばれた。

 

「じゃらんニュース」では、日本各地の温泉を知る専門家が、関東近郊の「お風呂がすごい」温泉宿を紹介している。選んだのは、温泉ビューティ研究家、温泉ソムリエ家元、温泉ライターの3人。群馬、神奈川、長野などの名湯と並び、静岡県からは伊豆市にある2つの宿が選出された。

天平大浴堂が特徴の新井旅館(公式HPより)

■伊豆修善寺温泉の「新井旅館」 総ひのき造りの湯殿

1つ目は、伊豆修善寺温泉の「新井旅館」。修善寺温泉の老舗として知られ、すべての湯船で源泉かけ流しの湯を楽しめる。夏場は一時的に加水する場合があるものの、泉質はアルカリ性単純泉。無色透明のやわらかな湯で、pH値は8.5と高く、肌を包み込むような湯ざわりが特徴とされている。

 

宿の象徴ともいえるのが、1934年に建てられた総ひのき造りの「天平大浴堂」だ。国の登録有形文化財に登録されている湯殿で、庭園の池や鯉を眺めながら湯に浸かることができる。湯そのものだけでなく、建物の趣や窓の外に広がる景色まで含めて、修善寺らしい静かな時間を味わえる。

 

館内には、木々の間から光が差し込む露天風呂「木洩れ日の湯」や、2023年にリニューアルした「あやめの湯」、同じく2023年に誕生した露天「折節の湯 雪花」などもある。貸切風呂も用意されており、宿泊者は気分に合わせてさまざまな湯処を楽しめる。

 

専門家は、新井旅館の見どころとして「天平大浴堂」を挙げ、総ひのき造りの建築美や、深さのある「深湯」で感じられる湯の力強さに注目している。客室は数寄屋造りの趣ある和室が中心で、庭園を望む部屋もある。料金は1泊2食付きで1人2万8600円から。東名沼津ICから車で約35分の場所にある。

湯本館の露天風呂(公式HPより)

■天城湯ヶ島温泉の「湯本館」 伊豆の踊子を執筆した宿

もう1つは、天城湯ヶ島温泉の「湯本館」。狩野川のほとりにたたずむ、1872年創業の老舗旅館だ。文豪・川端康成が代表作『伊豆の踊子』を執筆した宿としても知られ、館内には当時の資料も展示されている。

 

湯本館の温泉は、加温・加水なしの源泉かけ流し。泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉で、肌を磨く湯として紹介されている。渓流を望む露天風呂では、川のせせらぎを聞きながら湯浴みを楽しめる。華やかなリゾートというより、山あいの静けさと伊豆の懐かしい空気に身を委ねる宿と言える。

 

「湯本館」は「日本秘湯を守る会」に加盟する一軒でもある。客室は全6室の和室で、川の流れや山の気配を感じながら過ごせるのが特徴。専門家は、清流・狩野川沿いの露天風呂について、新緑や紅葉、川風を感じながら入浴できる開放的な岩風呂と紹介している。料金は1泊2食付きで1人1万8700円から。東名沼津ICから車で約50分の場所にあり、気軽に立ち寄る温泉というより、湯そのものを目当てに訪れたい一軒となっている。

 

今回の8選は以下の通りで、草津温泉や四万温泉、箱根、長野の湯田中温泉など、関東近郊の名湯が並んでいる。その中で静岡県から2宿が選ばれたことは、伊豆の温泉地が持つ奥深さを改めて感じさせる。

湯本館の館内には「伊豆の踊子」の資料が展示(公式HPより)

【温泉のプロが選んだ「お風呂がすごい!」温泉宿8選(関東近郊)】

・草津温泉 奈良屋(群馬県草津町)

・積善館 本館(群馬県中之条町)

・法師温泉 長寿館(群馬県みなかみ町)

・小田急 山のホテル(神奈川県箱根町)

・上林ホテル仙壽閣(長野県山ノ内町)

・信州湯田中温泉 よろづや(長野県山ノ内町)

・伊豆修善寺温泉 新井旅館(静岡県伊豆市)

・湯本館(静岡県伊豆市)

 

初夏から夏にかけては、観光地を巡る旅も楽しい。一方で、宿に早めに入り、湯船に浸かる時間そのものを旅の目的にする過ごし方もある。修善寺と湯ヶ島。いずれも伊豆の歴史と自然を感じられる温泉地だけに、週末の小旅行や少し贅沢な休日の候補として注目を集めそうだ。

 

SHIZUOKA Life編集部)

関連記事