2026/09/28
累計400万人 静岡市の展望施設が10月から有料 「100円なら取らない方が良い」の声も
■日本平夢テラスが展望施設を有料化 展望回廊や駐車場は無料
これまで無料で富士山や駿河湾の絶景を楽しめた静岡市の展望施設が有料になる。静岡市清水区の日本平山頂にある「日本平夢テラス」は、10月1日から展望施設に利用料金を導入する。有料化や料金設定をめぐり、観光客から様々な声が上がっている。
観光客が殺到する富士山撮影スポット 地元住民はため息「特にマナーが悪いのは…」
日本平夢テラスは10月1日から、これまで無料だった展望施設を有料化する。一般・高校生は1人100円、中学生・児童は50円となる。未就学児、障害のある人とその付添者1人は全額減免される。
ただ、日本平夢テラスのすべてが有料になるわけではない。屋外の展望回廊や駐車場は、10月1日以降も無料で利用できる。
静岡県は有料化について、観光施設としての機能を維持しながら、将来的な大規模修繕にも対応し、サービス水準を持続的に確保するためと説明している。有料化に向けた改修工事は9月から進められており、展望施設は9月24日から30日まで休館。10月1日から新たな料金体系で再開する。

天気に恵まれれば富士山も眺められる日本平夢テラス
■富士山や駿河湾を望む絶景 来館者の累計400万人
日本平夢テラスがあるのは、かつて「日本観光地百選コンクール」で第1位に選ばれたこともある日本平の山頂。標高約300メートルに位置し、2018年11月にオープンした。建物は隈研吾建築都市設計事務所が手がけ、静岡県産の木材をふんだんに使っている。
1階は日本平の歴史や地形の成り立ちなどを紹介する展示エリア、2階は季節のお茶や茶菓子とともに景色を楽しめるラウンジ、3階は展望フロアとなっている。建物を囲む1周約200メートルの屋外展望回廊からは、富士山をはじめ、三保松原や駿河湾、静岡市内などを360度見渡せる。
日本平から望む夜景は「日本夜景遺産」にも認定されている。隣接する日本平ロープウェイを使えば、国宝・久能山東照宮まで約5分で行くことができる。
開業当初から多くの観光客が訪れ、2018年11月3日のオープンから23日後の11月26日には来館者10万人を達成した。今年2月11日には累計400万人に到達している。一方、直近の年間来館者数は目標を下回った。静岡県によると、昨年度は45万1399人で、事業計画で掲げていた目標の51万人に届かなかった。

日本平夢テラスは9月30日まで休館
■有料化に観光客の反応は様々 「金額が中途半端」の声も
「無料で見られる絶景」が有料に変わることに、観光客からは厳しい意見も聞かれる。料金設定にも疑問の声がある。
「お金を出してまで行きたいとは感じなかった。富士山や駿河湾を眺めるなら、無料でももっと良い場所がたくさんある」
「観光客からお金を取る目的なら500円くらいに設定した方が良い。100円なら取らない方が良い。金額設定が中途半端」
「ずっと無料で開放していた施設を有料にするのは納得できない人が多いのではないか。1人100円の金額でサービス向上につながるのかも疑問。金額設定に自信のなさが表れていると感じる」
「日本平夢テラスの近くには売店や飲食店もある。有料化で観光客が減って、周りの店に影響が出ないのか心配」
2018年の開業から約7年3カ月で累計400万人が訪れた日本平夢テラス。2025年度の来館者数は目標を約5万9000人下回る中、10月から始まる有料化によって施設の維持やサービス向上につながるのか。そして、来館者数や周辺の店にどのような変化が出るのか、今後の動向が注目される。
■施設概要
施設名:日本平夢テラス
住所:静岡市清水区草薙600-1
開館時間:午前9時~午後5時(土曜日は午後9時まで)
休館日:毎月第2火曜日、年末(12月26日~31日)
(Risa Suzuki/鈴木 梨沙)








