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2025/05/09

NHK未契約の自治体が続出 最長15年、未払い100万円超 受信料の仕組みに疑問の声も

■テレビ機能付きカーナビでNHKと未契約 静岡県内の自治体で次々発覚

静岡県内の自治体でNHKの受信契約漏れが相次いでいる。伊豆の国市では契約していなかった公用車は最長15年を超え、未払いの受信料は100万円に上るとみられている。

 

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県内の市町がNHKの受信契約漏れを次々に公表している。公用車に取り付けたテレビ機能付きのカーナビで受信契約を結んでいなかったという。カーナビの受信契約が一般的なテレビの契約と異なる点が要因となっている。

 

契約漏れは4月時点で沼津市や函南町、伊豆市や菊川市などで明らかになった。5月に入ってからも裾野市や三島市でも判明した。

 

伊豆の国市では、公用車143台のうち、テレビ受信機能付きのカーナビを付けている車両7台全てで受信契約をしていなかったという。未契約の期間が最も長かった車は15年7か月に渡り、未払いの受信料は合計105万円に上るとみられている。

 

また、ワンセグ機能付きの携帯電話3台でも未契約の状態が続いていた。最長で12年に及び、計50万円分が未払いだった。伊豆の国市は今後新たに車両を購入する際はカーナビを設置せず、未納分の受信料NHKと協議をしていく方針を示している。

伊豆の国市をはじめ、市町で未契約が相次いだ背景には、テレビ機能を有するカーナビがNHK受信契約の対象になる認識が欠けていたことがある。静岡県民からは市町の不備よりも、受信契約のルールに対して疑問を投げかける声が大きい。

 

自治体の発表を知った人たちからは「1世帯1契約の個人と違って、法人や自治体はテレビ1台1契約となるので、テレビ機能のある台数分の契約と受信料必要になる。現行のルールが常識外れとしか思えない」、「公務中にテレビ見るのか、特にパトカーや救急車のカーナビでテレビ見るのか疑問。こんな形で受信料を取るNHKの仕組みがおかしい。黙認している国も問題。自治体が支払っている受信料は税金ですから」といった指摘がある。

 

未契約が発覚した自治体は1つ、2つではない。これだけ多くの市町で明らかになっている以上、NHKの仕組みに改善の余地があるのかもしれない。

 

(SHIZUOKA Life編集部)

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