■検索数は前年比140％　夏の国内旅行は需要拡大

夏の国内旅行シーズンを目前に、旅行予約サイト「Hotels.com」が2025年の人気旅行先ランキングを発表した。「穴場」ランキングでは、静岡県が1位を獲得。自然、歴史、グルメと幅広いジャンルを楽しめるところがオススメの理由となっている。

【ランキング】日帰りで行ける　関東近郊おすすめビーチも静岡県から選出

今年のお盆休みは最大9連休となり、旅行需要が高まっている。「Hotels.com」のデータによると、国内旅行の検索数は前年比140％と大きく伸びている。

そんな中、混雑を避けながらも満足度の高い旅を楽しみたい人に注目されているのが静岡県だ。「穴場国内旅行先ランキング」では、全国の旅行先の中で1位に輝いた。富士山や駿河湾といった雄大な自然をはじめ、歴史や温泉、海鮮グルメなど多彩な魅力が凝縮されており、誰と訪れても楽しめる“万能感“が評価されている。

2位に入ったのは、静岡県の隣に位置する愛知県。「日本のモノづくりの最先端と歴史文化が共存する」と紹介されている。トップ10は以下の通りとなっている。

【2025年夏「穴場」国内旅行先ランキング】

①静岡県

②愛知県

③熊本県

④広島県

⑤埼玉県

⑥山梨県

⑦宮城県

⑧群馬県

⑨新潟県

⑩秋田県

夏を迎えた富士山

一方、“王道”の「2025年夏の人気旅行先ランキング」は、東京が1位だった。ゴールデンウィークの人気ランキングと上位は大きく変わらない中、トップ10から外れていた長野県が8位に入った。今年公開された人気アニメ映画シリーズの舞台となっており、聖地巡礼の需要が高まっているとみられる。

【2025年夏人気国内旅行先ランキング】

①東京都

②沖縄県

③大阪府

④北海道

⑤神奈川県

⑥千葉県

⑦京都府

⑧長野県

⑨福岡県

⑩兵庫県

今夏は、物価高を意識した旅行スタイルも広がりを見せている。「Hotels.com」の人気フィルター機能では、ホテル検索時に「プール」、「無料駐車場」、「キッチン付き」といった条件で探す人が増加中。食費や移動費を抑えつつ、快適な滞在を求める傾向が強まっている。また、「ペット可」の宿泊施設を選ぶ人も多く、家族の一員であるペットと一緒に旅を楽しむ層も目立つ。

今年のお盆は8月9日から17日まで、最大9連休となる。混雑予想によると、9日から11日と13日が特に混雑する見通し。一方、17日は混雑が最も少ない日とされ、旅行時期をずらすことで、より静かな「大人の夏旅」を楽しめるチャンスとなりそうだ。

（SHIZUOKA Life編集部）