2025/07/05
年収も結婚歴も「気にしない」 静岡県の婚活に見る“柔軟さ”と県民性の関係
■結婚相手に求める年収 400万円台以下が全体の半数以上
少子化が深刻さを増す中、出会いの場として結婚相談所も選択肢の1つとなっている。そんな中、結婚相談所「パートナーエージェント静岡店」は静岡県内の婚活傾向をまとめた。結婚相手に求める条件には、県民性が表れている。
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パートナーエージェントは北海道から福岡まで、全国各地に支店を構えている。7月で12周年を迎えた「静岡店」には現在、男性63%、女性37%の比率で会員登録している。年齢層は30代女性が半数以上と最も多く、全体に占める割合は全店舗平均より6.3ポイント高い。20代女性も平均より高く、静岡県の女性は早い時期から結婚相談所を利用する傾向がある。
全店舗との比較から、他にも静岡県の婚活事情が見える。結婚相手に求める年収は静岡店では400万円台が最も高く、全体の25.0%を占める。300万円台が15.7%で続く。299万円以下は13.4%で、これら3つは、いずれも全国平均を上回る。他の地域よりも、年収へのこだわりが小さいと言える。
また、“条件の柔軟さ”は他の質問にも表れている。結婚歴については、「気にしない」の回答が64.8%に上った。これは、全国平均よりも11.8ポイントも高い。また、相手の喫煙や飲酒習慣を「気にしない」と答えた人の割合も、全国平均よりも高かった。今回のアンケート結果について、静岡県民の婚活傾向は次のように分析されている。
「気にしないという回答が多かったのは、静岡県民に見られる協調性の高さや堅実さ・柔軟さといった県民性が関係しているのかもしれません。お相手の過去よりも、これから一緒に築いていく未来を重視する価値観が、婚活においても自然と表れている可能性があります」
趣味の傾向では「スポーツ観戦」や「食べ歩き」、「カフェ巡り」や「ドライブ」など、アクティブかつ生活を楽しむスタイルが静岡店の会員には目立つという。プロスポーツチームや自然豊かな環境、地元の食文化といった地域資源も影響しているとみられる。こうした傾向を知ることで、婚活の成功率を高まる可能性もある。
(SHIZUOKA Life編集部)