2025/08/04
静岡から富士山へ直行2時間 高速バス2年ぶり復活 往復4920円&富士急セットも
■静岡駅―河口湖駅の高速バス 1日2往復で運転再開
静岡から富士山エリアへのアクセスが、より快適で便利になった。静岡駅と山梨県の河口湖駅を結ぶ高速バス路線「静岡・富士五湖線」が、8月1日から約2年ぶりに復活する。運行再開を記念したキャンペーンも実施している。
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富士市に本社を置く富士急静岡バスが運行する静岡駅と河口湖を結ぶ高速バスは、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて2023年5月から運休していた。ただ、コロナが収束して需要が回復したことから、1日2往復で再開が決まった。
今回の再開では、訪日外国人観光客の増加やZ世代をはじめとする若年層の“コスパ・タイパ”志向に対応し、ダイヤやサービス内容を刷新した。観光やレジャーだけでなく、静岡空港や関西方面への乗り継ぎ手段としても利用できる利便性の高いルートとして位置づけられている。
運行ダイヤは、静岡駅発が午前7時40分と午後2時40分、河口湖駅発が午前11時30分と午後5時30分の計2往復。所要時間は約2時間で、富士急ハイランドを経由する。
料金は大人が往復4920円、片道2720円で、小人は往復2460円、片道1360円となっている。運行再開を記念して、運休前と同じ価格に据え置いた。富士急ハイランドの入園券がセットになった「得Qパック」も用意されており、大人9500円などの特別料金で11月末まで利用できる。
また、デジタル面でも利便性が向上した。予約には多言語対応・キャッシュレス決済が可能な新システム「SEKITORI」を導入。さらに、バスの位置情報が分かるロケーション機能やマイページによる履歴管理も可能となり、国内外の利用者にとって使いやすい仕組みが整っている。
8月1日からは先着300人に富士急静岡バスのオリジナルグッズをプレゼントするキャンペーンも実施中。富士急静岡バスは「今後も、安心・便利・快適なサービスを追求し、すべてのお客様に新しい旅の選択肢を提供するとともに、観光の発展に貢献してまいります」とコメントしている。富士山観光や河口湖エリアへの旅行を検討している人にとっては、この夏注目の新たな移動手段となりそうだ。
(SHIZUOKA Life編集部)