生活に新しい一色
一歩踏み出す生き方
静岡のニュース・情報サイト

検索

情報募集

menu

2022/10/19

静岡の元アナウンサーが初めて明かす結婚&海外生活 インド到着2日目に“洗礼”

夫の仕事の都合で赤間さんはインドで生活(本人撮影)

■元ニュースキャスター赤間優美子さん 1月に結婚してインドで生活

 想像とは全く違う日々を送っている。だが、それも人生。新しい経験や発見を楽しんでいる。静岡県のテレビ局でニュースキャスターをしていた赤間優美子さんのコラム、2回目は結婚生活と海外生活の“洗礼”。赤間さんは今年1月に結婚し、現在は夫の仕事の都合でインドに暮らしている。

 

 唐突ですが、今回のコラムではインドについてお話したいと思います。なぜ、インド?と思われますよね。

 

実は今、私はインドで生活しています。今年1月に結婚して、海外赴任の夫と一緒に暮らしている形です。日本には時々、帰国しています。

 

 夫は海外で働くことが好きなので、結婚すれば日本を離れるのは分かっていました。今はインドにいますが、永住するわけではなく、色んな国で生活することになると思います。

 

夫と出会う前に漠然と描いていた結婚生活は、ご飯を作って夫の帰りを待ったり、家を買って生活を安定させたりするものでした。実際は、安定と程遠い生活ですね。数年後に、どこの国で暮らしているのか予想できないわけですから。

 

ただ、将来を想像できないのも、今までと全く違う環境で生活するのも楽しそうだと思って結婚しました。現在は平日にインドの語学学校に通い、週末は夫と過ごしています。

 

 海外での生活は、大学生の夏休みに韓国に語学留学した1か月が最長でした。その他は、何カ国か旅行をしたくらいです。しかも、暮らすのはインド。思い浮かぶのはカレー、ガンジス川、タージ・マハルくらいで、暮らしはイメージできませんでした。

歴史を感じさせる景観と近代的な建物。地域によって景色が変わるインド(本人撮影)

■インドに到着した日の外食で食あたり 39度の高熱と激しい腹痛

 夫はすでに4年ほどインドで働いています。私は結婚した当時、東京の会社に勤務していたので、退社してインドに行きました。新しい生活にワクワクしていましたが、いきなり手痛い洗礼を受けました。

 

インドに着いた日、夫と一緒に外食をしました。素敵なお店で食事自体はおいしかったのですが、翌日お腹の調子を崩し、39度の高熱が出ました。食あたりです。

 

ベッドから起き上がれないほどのつらさ。インドにいる日本人の医師のオンライン診療を受け、薬を勧めてもらいました。

 

日本から持って行った薬は、インドの食あたりにはあまり効かず、もっと強い薬が必要とのことでした。飲料水への注意はしていたのですが、食事をした時に食べた生野菜についていた水が原因ではないかと推測しています。

 

 熱は数日で下がりました。ただ、お腹の不調や違和感は1か月くらい続きました。しばらく、調子の良い日はなかったですね。日本にいる時はお腹を壊すことはほとんどなかったので、丈夫だと自負していました。それ以降は生野菜を口にするのをやめています。

インドで市販されている薬(本人撮影・提供)

■英語が通じない… 日常のコミュニケーションも苦労

 インドで暮らす人たちは水に気を付けています。飲料水はもちろん、お皿は水道水で洗った後にミネラルウォーターですすぎます。

 

歯磨きもミネラルウォーター。慣れるまでは手間がかかって大変です。何の抵抗もなく水道水を飲める日本とは、安心感が違いますね。

 

インド到着2日目に体調を崩してからは、元気に暮らしています。夫はインドで生活を始めた頃、食あたりで何度も高熱が出たそうで、私は適応が早いと感じているみたいです。

 

 水の問題の他にも、最初はコミュニケーションで予想以上に苦労しました。インドに渡る前、仕事の合間に英語の勉強をして準備をしていました。インド人は英語が堪能なイメージがあったので、私の英語力でも最低限の会話は問題ないと思っていたのですが、インドで暮らす人は公用語のヒンディー語しか話せない人も意外と多いんです。

 

日常生活で一番苦労するのが、会話が口語のヒンディー語になるメイドさんです。「窓を閉めたいので手伝ってほしい」、「ゴミを捨ててください」といったお願いをする時に、指差し会話帳を使います。

 

 指差し会話帳は、単語を相手に見せながら発音して相手に意思を伝えるものです。複数の言葉をゆっくり順番に指さしながら発音すると、理解してもらえます。翻訳アプリよりも、スムーズにコミュニケーションが取れます。

 

 友人にインドで暮らしていることを伝えると、「行ってみたいから、遊びに行くね」と言われますが、まだ誰も来てくれません笑。新型コロナウイルス感染拡大で海外に行くのは難しい部分があるのはもちろんですが、インドに行くハードルは結構高いみたいです。私も逆の立場なら、同じかもしれませんが。

 

でも、インドの生活は新鮮で、興味深いこともたくさんあります。このコラムで発信していきたいと思います。

 

<プロフィール>

赤間優美子(あかま・ゆみこ)。神戸市出身。2014年に静岡朝日テレビにアナウンサーとして入社、夕方の情報ワイド「とびっきり!しずおか」で気象コーナーを担当。その後は4年間「県内ニュース」のキャスター。事件事故の取材や中継、選挙や台風の特番のMCも務める。また、時事ネタを中心に街頭インタビューで1000人以上の声を聞き、原稿執筆やVTR制作にも従事。そのほか、朝日放送の「朝だ!生です 旅サラダ」の中継コーナー、 静岡朝日テレビ開局40周年記念特別番組「池上彰と学ぶ  なるほど!富士山7つの秘密」などに出演。

関連記事