2025/12/11
静岡市で新たな集団食中毒 昨年の3倍に急増 患者に提供されたメニューは?
■清水区の焼肉店で6人が食中毒 今年8件目、計177人
静岡市で食中毒が増えている。市保健所は清水区の焼肉店で6人の食中毒患者が確認されたと発表。これで、今年の発生した市内の食中毒は8件、177人となり、昨年同期の約3倍に上っている。
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静岡市によると、11月26日に清水区の焼肉店を利用した3グループ17人のうち、13~67歳の男女6人に発熱、下痢、腹痛などの症状が表れた。医師から食中毒の届出があり、調査を実施したところ、患者5人の便から食中毒の原因となる「カンピロバクター・ジェジュニ」が検出された。患者は、いずれも快方に向かっている。
患者全員が共通して同店で提供された料理を食べていたことなどから、市はこの焼肉店を原因施設と断定した。6人に提供されたメニューは以下の通りとなっている。
【食中毒患者に提供されたメニュー】
・牛レバー
・せんまい刺し
・串焼き(牛ハラミ、モツ、ハツ、豚レバー、牛しびれ)
・おでん(大根、たまご、牛すじ、ちくわぶ、厚揚げ、こんにゃく)
・タンしゅうまい
・とんかつ
・焼きそば
・モツカレー
・ご飯
・大根酢漬け
・アイス
・パイナップル
市は12月10日付で、この焼肉店に営業禁止命令を発出した。調理従事者の便3検体と施設内のふきとり7検体は、現在検査中としている。
今回の集団食中毒で、市内で今年発生した件数は8件(計177人)となった。昨年同期の3件(計60人)から3倍に増えている。市保健所は「肉を食べる時は、中心部までしっかり加熱されているか確認してほしい」と注意を呼びかけている。
(SHIZUOKA Life編集部)







