2025/12/20
教え子にキスや抱きしめ 懲戒免職の高校教師「あきれる言い訳」 “隠ぺい”の校長も処分
■35歳の男性教師 勤務先の高校で女子生徒にわいせつ行為
静岡県教育委員会は12月18日、教え子の女子生徒にキスをしたり、抱きしめたりした男性教師を懲戒免職とした。男性教師の釈明に、県民からは怒りやあきれる声が相次いでいる。この件を速やかに報告しなかった校長も減給処分としている。
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県教育委員会によると、県西部の県立高校に勤務する35歳の男性教師は今年8月から9月にかけ、校内で教え子の女子生徒を複数回抱きしめたり、キスをしたりした。2人は7月からノートを通じて何度かやり取りをしていた。
問題は今年10月、女子生徒の関係者が学校側に男性教師との関係を相談したことで発覚した。男性教師は教育委員会の聞き取りに対し、「気持ちが浮ついて、一線を越えてしまいました」と説明しているという。
また、この男性教師の行為を把握していながら教育委員会に速やかに報告しなかったとして、57歳の女性校長を減給10分の1、3か月の懲戒処分とした。教育委員会は生徒のプライバシーを理由に、男性教師が勤務している高校名を明らかにしていない。
■窃盗の教職員も懲戒処分 計4件で今年度13件
このほか、教育委員会は2件の懲戒処分を発表した。御殿場特別支援学校に勤める63歳の男性教諭は10月、三島市内の畑で柿を3個盗み、車で逃走した際にけがを負わせたとして逮捕されている。教育委員会は懲戒免職とした。
県立特別支援学校に勤務する26歳の男性職員は今年5月から9月にかけ、複数回にわたって職員室などで同僚3人の財布から現金約4万8000円を盗んだとされる。来年3月末までの停職処分を受けた。
相次ぐ懲戒処分に、県民からはあきれる声が大きい。女子生徒へのわいせつ行為で免職となった男性教師に対しては「キスや抱きしめるのは論外だし、言い訳もあきれる」、「生徒と一線を越えるのを制御できないと思った時点で、教師を辞めるべき。教育現場に戻れないようにしないと、次の被害者が出てしまう」といった厳しい意見があった。
また、「同僚の現金を盗んで3カ月程度の停職で済むのは驚き」、「懲戒免職になったら本人が謝罪会見したり、氏名を公表したりすれば、不祥事が少しは減るのではないか。毎回、会見で本人以外が頭を下げる姿を見ると、組織の責任者とは言え不憫になる」などの声も上がった。
教職員の懲戒処分は今年度13件となった。内訳は高校が最も多い8件で、特別支援学校が3件、小学校と中学校が1件ずつ。処分内容は免職と停職がともに5件、減給が1件、戒告が2件となっている。
(SHIZUOKA Life編集部)








