2026/04/05
言葉が出てこない… 6年ぶりのロケで感じた“異変” 広瀬麻知子さんが本格復帰

6年ぶりのロケに臨んだ広瀬さん(中央、本人提供)
久しぶりの“大人の世界”に少し戸惑った。静岡朝日テレビの元アナウンサーで、現在は「セント・フォース」に所属する広瀬麻知子さんのコラム。今回のテーマは、「6年ぶりのロケ」。テレビ局を退社して以来となるロケでは、言葉が出てこなかったという。
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■「大人と話してくるように」 “先輩”からアドバイス
育児に支障のない範囲で仕事を再開し、先日はテレビ埼玉の情報番組でロケに出ました。静岡朝日テレビを退社してから初めてのロケで、6年ぶりでした。
ロケ前日はものすごく緊張して、「まずいかも」と不安がありました。それでも、スタッフもロケ先の皆さんも親切な方ばかりで、ロケが始まると楽しむ余裕も生まれました。
テレビ局を退社してからは家庭が中心で、家事と育児以外の時間がほとんどありませんでした。ロケに出て様々な方々とお話するのは新鮮でした。気分転換にもなったのか、帰宅後は優しい気持ちで子どもたちと接することができた気がします。
でも、ブランクは感じました。言葉が上手く出てこないんです。実は、本格的に仕事に復帰することが決まってから、私と同じように産休・育休を経て復帰したフリーアナウンサーから、こんなアドバイスをもらっていました。
「久しぶりのロケは、思ったように言葉が出てこないよ。日々の話し相手は自分の子どもだから、とっさに出てくる言葉も子どもに対しての言葉遣いになるから気を付けて。ロケに行く時は、大人と話してくるようにね」

広瀬さん(右)はロケで複数の店舗を訪問(本人提供)
■ロケの内容で使い分け あえて準備を控える時も
ロケには台本がありますが、その場で瞬発的に感想や質問を口にするケースが多いです。その時、子ども相手の声のトーンになったり、「お家」や「お片付け」などの言葉遣いになったり、普段の話し方が出てしまいます。子どもと会話しているとペースがゆっくりになることもあって、ロケでは言葉にする時間がかかり、出てきた言葉も子ども向けから大人向けに変換する時間がかかってしまいました。
テレビ局で働いていた頃から、私は事前にロケ先について調べて、その情報を台本に書き込んでから現地に行きます。ただ、ロケ先では、あまり台本は見ません。ロケのイメージはつくっておきますが、その通りに進めようとは考えていません。準備は心の安心感が目的なので、台本にメモしたことを必ず話そうとは思っていません。
事前準備にかける時間も、ロケの種類によって変わります。じっくりとインタビューする時や商品・サービスを紹介する時は、調べられる範囲で情報を集めます。一方で、「しょんないTV」のように、私自身が何かを体験する場合は、あまり準備しません。その方が上手くいくケースが多かったためです。
自分が出演した番組のオンエアを見るのは恥ずかしくて苦手ですが、一度はチェックするようにしています。ロケは同じ状況が再び訪れる機会が少ないものの、次に生かせる反省点を整理するようにしています。どちらかというと、オンエアチェックは他のアナウンサーさんのロケやスタジオ展開を見ることが多いです。自分では思い付かない発想や表現の仕方が参考になります。

本格的に仕事復帰した広瀬さん(右、本人提供)
■想像が難しいテレビの仕事 長男は「僕も出ようかな」
4月から小学生になった長男は、私が仕事をしていることを理解しています。ただ、仕事内容は正確には分かっていないようです。仕事に行く日は、「お仕事頑張ってね」と送り出してくれます。「どんなお仕事するの?」と聞かれて、「テレビに出るお仕事だよ」と答えると、「ふ~ん、何でテレビに出るの?」と不思議そうにしています。
自宅でテレビを見ていて食リポのシーンが映った時は、「ママは、こういうお仕事をしているんだよ」と長男に伝えます。すると、「僕も出ようかな」と返ってきます。誰でも自由にテレビに出られると思っているみたいです。
今春は長男の小学校入学と長女の幼稚園入園が重なりました。子どもたちの準備に追われて、なかなか仕事をする時間がつくれませんでした。私は器用なタイプではないので、育児と仕事のバランスを取ることに難しさを感じています。少しずつ仕事も増やしていけたらと思っています。
<プロフィール>
広瀬麻知子(ひろせ・まちこ)。千葉県我孫子市出身。2010年に静岡朝日テレビにアナウンサーとして入社し、1年目から「ピエール瀧のしょんないTV」を担当。その後、情報番組のMCや県内ニュースのキャスターを務め、2020年3月付で退社した。2026年1月からセント・フォースに所属。2018年に当時清水エスパルスでプレーしていた河井陽介さんと結婚。現在2児の母。
(SHIZUOKA Life編集部)








