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2026/05/02

ともに黒字だけど… 実は明暗くっきり 何が違う?エスパルスとジュビロの決算

7期連続の黒字となったエスパルス

■エスパルスの売上高が過去最高 7期連続の黒字も達成

同じ静岡県に本拠地を置く2つのサッカークラブで、はっきりとした違いが見えてきた。清水エスパルスとジュビロ磐田が発表した最新の決算は、いずれも増収や黒字化といった明るい材料を含む。ただ、その中身には対照的な側面も浮かび上がっている。

 

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J1を戦う清水エスパルスは2025年度決算で売上高が約53億5300万円となり、過去最高を更新した。売上が50億円を超えるのは4期連続で、クラブの事業規模が安定して拡大していることがうかがえる。

 

純利益も約3400万円と黒字を確保し、これで7期連続の黒字となった。大きな要因の1つが、J1復帰による環境の変化だ。リーグからの分配金が増えたほか、ホームゲームの観客数が伸びて年間で35万人を突破。1試合平均でも過去最多となる1万8800人余りを記録した。

 

特に収益面を押し上げたのが興行収入で、過去最高となる約11億円に達した。需要に応じてチケット価格を変える「ダイナミックプライシング」の導入も奏功し、単価の上昇につながった。広告収入も増加し、クラブ全体として稼ぐ力が強くなっている。こうした状況を踏まえ、クラブは来シーズンに向けて強化費を積み増す方針を示しており、戦力面でも積極的な姿勢を打ち出している。

黒字回復したジュビロは来期に不安も

■ジュビロも過去最高の売上高で黒字回復 来期は不安材料が…

一方、ジュビロ磐田も決算自体は好調だ。2026年1月期の売上高は約56億6800万円と、こちらも過去最高を更新。純利益は約5億2300万円で、前の期の赤字から一転して黒字に回復した。

 

スポンサー収入の増加やグッズ販売の伸び、さらに移籍に伴う収入などが業績を押し上げた。経営面だけを見ると、改善の成果がはっきりと表れている。

 

しかし、クラブを取り巻く環境は楽観できない。J2に降格した影響で、年間の入場者数は前年より減少。それでも入場料収入は大きく落ち込まず、価格設定やファンの支えによって一定の水準を維持した。

 

そして、より注目されるのが今後の見通しだ。来期はシーズン移行に伴う影響などもあり、約1億8700万円の赤字となる見込みが示された。クラブは集客施策や関連収益の強化によって赤字幅の圧縮を図るとしているが、経営の舵取りが重要な局面に入る。

 

両クラブともに売上は過去最高を更新し、静岡県のサッカー人気と市場の大きさを示した。ただ、J1復帰を追い風に安定した成長軌道に乗るエスパルスに対し、ジュビロは将来に課題を抱える。今シーズンも苦戦が続き、すでに監督が交代する事態にもなっている。

 

同じ地域を代表するクラブでありながら、数字の裏側に見える現在地は対照的だ。今後の戦績だけでなく、経営面での動きも両クラブの行方を左右していきそうだ。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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