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2026/07/19

夏の高校野球 シード校の敗退は「波乱」なのか? 監督が報道に違和感を抱くワケ

■シードは“途中経過” 夏に照準合わせるチームも

「波乱」の一言で片づけられる結果なのか。高校野球は夏の甲子園出場をかけた地方大会が繰り広げられている。全国各地でシード校が早々に姿を消し、結果を伝える報道では「波乱」、「番狂わせ」といった言葉が並ぶ。しかし、高校野球の監督たちからは疑問が投げかけられている。

 

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第108回全国高校野球選手権の地方大会が各地で行われている。静岡県では7月18、19日に3回戦が実施され、21日に4回戦が予定されている。

 

今年の地方大会でも、シード校が早い段階で敗退するケースが少なくない。西東京大会では第一シードの国士舘が6回コールドで初戦敗退。鹿児島大会では、今春の県大会を制した鹿屋中央が初戦で敗れた。

 

静岡大会では今春の県王者・知徳が3回戦で藤枝明誠に敗れた。そのほかのシード校では、静岡商業、常葉大橘、袋井が初戦敗退している。こうした結果を「波乱」と伝える報道は目立つ。だが、高校野球の現場を知る指導者の中には、違和感を抱く人もいる。甲子園への出場経験が複数回ある県内の監督の1人は、こう話す。

 

「私は夏に勝てるチームづくりを進めています。選手たちには申し訳ない部分もありますが、新チームがスタートして間もない時期に行われる秋季大会の結果で決まるセンバツに照準を合わせるのは現実的ではありません。さらに、春季大会は夏のシードを決める位置付けなので、それほど重要視していません。同じようなチームづくりをする監督もいるので、夏のシード校が順当に勝てるとは限らないわけです。夏のシードは、あくまでも春の時点での力を表しているだけですから」

写真はイメージ

■静岡の第一シード・知徳は3回戦敗退 主力にけが人

別の監督も、夏の地方大会でシード校が初戦で敗れるのは決して波乱ではないと指摘する。春の大会は実戦から離れている期間に開催されるため、「投手力のあるチームは春に強いですが、打力のチームは春から夏にかけて一気に伸びます。春季大会の成績は、夏の大会であまり参考にならないと感じています」と話す。

 

また、今夏の静岡大会に関しては、「波乱」という表現が特に当てはまらないという。常葉大橘を下した桐陽は近年、県大会の上位に進んでいる実績があり、シード校と互角に戦える力がある。ノーシードは1回戦を勝ちあがっているのに対し、シード校は初戦の難しさも乗り越える必要がある。

 

春の県大会を制した知徳は3回戦で敗れたが、相手は甲子園出場経験もある藤枝明誠だった。さらに、知徳は主力をけがで欠き、エース渡辺大地投手もコンディションが万全ではなかった。藤枝明誠戦は2点を追う1回途中から、後輩からバトンを受けてマウンドに上がった。しかし、5回まで投げて、4回1/3を3失点。チームを勝利に導くことはできなかった。

 

シード校が勝ち上がるのは順当とは限らない。チーム事情や試合内容を見ずに、「波乱」と表現するのは早計だろう。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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