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2026/09/24

「本離れ」のはずが… 主要書店の利益は4.6倍の理由 店舗は減少、静岡県でも閉店相次ぐ

■主要書店の最終利益40億円 増収増益は全体の13%

「本離れ」が言われる中、書店業界で意外な数字が出た。全国の主要書店304社の2025年度の利益合計が、前年度の約4.6倍に急増した。一方、全国の書店数は減少が続いている。静岡県でも2025年から2026年にかけて、長年営業してきた店舗などが相次いで閉店した。

 

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東京商工リサーチが発表した書店の業績動向調査によると、主要304社の2025年度の売上高合計は6121億4000万円で、前年度から1.6%増加。最終利益は40億2600万円で、365.4%増となった。

 

利益は大きく改善したが、全ての書店に回復の波が広がっているわけではない。前年度と比べて「増収増益」となったのは41社で、全体の13.4%。「減収減益」が87社、28.6%で最も多かった。

写真はイメージ

■カフェやホビー 書籍以外の事業で売上伸ばす戦略

売上高100億円以上の16社だけで、304社全体の売上高の75.2%を占める。東京商工リサーチは、大手企業が法人向けの書籍や専門データベースの販売に加え、カフェ、ホビー、トレーディングカード、雑貨など書籍以外の事業を展開していることなどを挙げている。

 

利益が改善する一方で、街から書店が減る流れは止まっていない。2025年に休廃業・解散、倒産した書店企業は全国で計71社。このうち倒産は7件だった。休廃業や解散と倒産は異なるため、71社全てが「倒産」したわけではない。

 

日本出版インフラセンターの調査では、全国の書店は2026年3月末時点で9993店となっている。ピークだった1998年の2万4237店から約4割の水準まで減少した。

 

■静岡県で相次ぐ書店の閉店 倒産とは違った要因

静岡県でも、書店の閉店が続いている。ただし、県内で確認されている店舗の閉店と、東京商工リサーチが集計した企業の「倒産」は分けて考える必要がある。

 

浜松市の「谷島屋連尺店」は2025年5月31日に閉店した。谷島屋によると、建物設備の老朽化などに伴い、本社社屋を建て替えるためで、運営会社が倒産したわけではない。静岡市の「BOOKSえみたすアピタ静岡店」は2025年3月に閉店。運営会社は、店舗が入っていたアピタ静岡店の閉店に伴うものと発表している。

 

2026年5月には、菊川市で28年間営業した「戸田書店リブレ菊川店」が閉店した。閉店理由は契約上の都合だという。閉店によって菊川市から総合書店がなくなり、元店長は新たな書店の開業を目指している。こうした閉店は、倒産と同義ではない。

 

全国の主要書店では利益が大きく改善するのに対し、増収増益となった企業は1割余りにとどまり、店舗数の減少も続く。東京商工リサーチは、書店が「本を売る」だけでなく、様々な付加価値による新たな市場開拓を求められる時代に入っていると分析している。

 

(SHIZUOKA Life編集部)

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