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2022/12/17

忘年会開催しない企業の割合 静岡県トップの85% 新型コロナ拡大で全国的に自粛急増

新型コロナの新規感染者数増加で忘年会を見送る企業急増

■「開催しない」企業は71.1% 2か月前から9.7ポイント増加

新型コロナウイルスの新規感染者が全国的に増加傾向にある中、忘年会や新年会の開催を見送る企業が急増している。東京商工リサーチの調査に、7割以上が「開催しない」と回答。特に、静岡県は全国で最も高い85%の企業が開催しないという。

 

東京商工リサーチは今月1日から8日に、インターネットでアンケートを実施した。忘年会や新年会を開催するかどうかを選択式で問うもので、全国4766社から有効回答を得た。

 

アンケートによると、忘年会または新年会を「開催しない」と回答した企業は全体の71.1%を占めた。前回調査した10月上旬から、2か月間で9.7ポイント増加。10月後半から増加傾向にある新型コロナの新規感染者数が影響したとみられる。

 

会社の規模で比較しても大きな差はなかった。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などに関係なく「開催しない」と答えた資本金1億円以上の企業は71.9%、個人企業などを含む資本金1億円未満の企業は71%だった。

 

また、「開催する(開催した)」とした企業のうち42.7%が二次会を自粛、27.5%は人数を制限すると回答している。東京商工リサーチは「政府はワクチン接種や感染防止策の徹底で経済活動の再活性化を目指しているが、新型コロナ第8波への突入で飲食店は当てが外れ、忘年会・新年会の幹事は慎重な判断を迫られそうだ」と指摘している。

 

■静岡県が最も高い85%、沖縄県は50% 東京と大阪は平均以下

都道府県別では、「開催しない」と回答した企業の割合は静岡県が最も高く、85.0%となった。県内では16日、新型コロナの感染者が新たに4259人確認されている。この1週間の新規感染者は2万5649人で、前週の1.34倍と急増している。

 

現在、静岡県は国の分類でレベル2「感染拡大初期」となっているが、レベル3「医療負荷増大期」に近い水準まできている。忘年会や新年会を見送る企業は今後、さらに増えると予想される。

 

「開催しない」割合が静岡県に次いで高かったのは高知県の83.3%、山口県の82.3%だった。一方、最も割合が低かったのは沖縄県の50.8%で、福井県57.6%、長野県62.3%と続いた。

 

都市部では東京都が69.0%、大阪府は67.7%と全国平均より割合が低かった。一方、神奈川県は72.5%、愛知県は75.6%と平均を上回った。

 

東京商工リサーチは新型コロナの感染者数に加えて、若い世代ほど会社の忘年会や大人数の飲み会から離れている傾向にあるため、飲食店の業績は若い世代の需要を取り込めるかどうかがカギになると分析している。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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