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2022/11/11

コロナ禍で急増するサテライトオフィス 静岡県は全国6位、浜松市が断トツ

コロナ禍で全国的に増えているサテライトオフィス

■全国のサテライトオフィス1348カ所 前年度から432増加

全国の自治体が昨年度誘致に関わったサテライトオフィスの開設数を総務省が発表した。静岡県は前年度から32カ所増えて73カ所と、全国で6番目に多かった。中でも浜松市は28カ所と多く、サテライトオフィスが開設された全国346市町村のうち6位タイとなった。

 

サテライトオフィスは、企業や官公庁などの本社や本庁舎から離れた場所に設置するオフィスで、新型コロナウイルス感染拡大後に増加している。総務省によると、昨年度末時点で全国に1348カ所が開設されており、前年度より432カ所増えた。

 

サテライトオフィスは2018年度576カ所、2019年度710カ所、2020年度916カ所と急速に増加している。静岡県も全国的な傾向と同様、新型コロナによるリモートワークで一気に増えた。2018年度は全国で17番目の7カ所だったが、年々増加して2020年度は全国7番目の41カ所。そして、昨年度は全国6番目の73カ所まで増えた。

 

■1位は北海道 静岡県より多い全国トップ5は?

静岡県より多い全国の自治体は次のようになった。トップは前年度と同じ北海道で、24カ所増の110カ所だった。

 

①北海道 110カ所

②新潟県 95カ所

③岐阜県 89カ所

④徳島県 86カ所

⑤長野県 79カ所

 

サテライトオフィスの形態は、「独自事務所」が64%、シェアオフィスが34%だった。また、入居の形態は「常駐型(常駐の要因を配置して利用)」が65%、「循環型(常駐の要因を配置せず、短期的に利用)」が33%となっている。常駐型の社員数は1~5人が最も多く、全体の77%を占めた。

 

■静岡県トップは浜松市 全国の市町村でも6位タイ

静岡県内の市町村別に見ると、浜松市の立地件数が28カ所と突出している。次いで静岡市の12カ所、南伊豆町の9カ所。2カ所以上の市町は以下のようになった。

 

●浜松市 28カ所

●静岡市 12カ所

●南伊豆町 9カ所

●沼津市 5カ所

●伊豆市 4カ所

●菊川市、川根本町 3カ所

●伊東市、藤枝市 2カ所

 

県内トップの浜松市は、サテライトオフィスが開設された全国346の市町村の中で6位タイとなった。

 

①新潟市 59カ所

②札幌市 56カ所

③仙台市 45カ所

④松江市 35カ所

⑤岐阜市 29カ所

⑥浜松市 28カ所

⑥大垣市 28カ所

 

静岡県は首都圏からも中部圏からもアクセス抜群の立地、自然に囲まれた職住環境、2拠点就業によるリスク分担などをアピールし、サテライトオフィス誘致に力を入れている。さらに、シェアオフィスや空き家情報、支援制度なども積極的に発信。こうした取り組みによって、立地件数増加につながったとみられる。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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