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2023/01/01

紅白のおめでたい料理に落花生!? 静岡県の正月郷土料理 雑煮にも特色

地域の特色が表れる正月料理

■落花生が特産の富士宮 なますに加えて食べやすく

生まれ育った地域では当たり前に食べている習慣が、別の場所に移り住むと実は独特な食文化と気付くことがある。最近では、東海地方で大晦日にすき焼きを食べることが話題となった。正月料理も全国各地で特色があり、静岡県では意外な食べ物に落花生を使う地域もある。

 

おせちの定番となっている「なます」。ニンジンと大根を千切りし、塩を一振りして汁気が残るくらいに軽く絞って水気を取る。味付けは酢、砂糖、塩。手軽に作れ、おめでたい紅白がおせちを彩る。

 

静岡県東部の富士市や富士宮市では、なますに炒ってすりつぶした落花生を加えている。なますの酸味を抑えて落花生のコクを加わるため、酸っぱさが苦手な人でも食べやすい。

 

落花生と言えば千葉県が有名だが、富士宮も特産品としている。生の落花生を塩茹でして食べるのが一般的で、地元のスーパーでは生落花生が並んでいる。スーパーで販売しているなますにも落花生が入っている。

 

富士宮の落花生は年間50トンを超え、静岡県で最も多い。地元農家によると、富士宮では1950年頃から葉タバコに代わって落花生の栽培が盛んになった。元々はピーナッツで出荷していたが、農家では一般的だった塩茹でする食べ方が広がっていったという。

伊豆地域では雑煮に使われる「かき菜」

■雑煮は関東と関西ミックス 伊豆では「かき菜」

伊豆地域では、正月に「ブダイの煮物」を食べるのが定番となっている。ブダイはクセのない白身魚で、皮が厚くゼラチン質を多く含んでいる。主に海藻を食べる冬場が最もおいしい時期と言われており、正月の食卓に並ぶようになった。

 

正月に欠かせない雑煮は関東と関西で味付けに違いがあるが、中間に位置する静岡県ではミックスされた形が一般的。味付けは関東風の鰹節と醤油ベースで、具材は大根やニンジンなど野菜を中心にしている。関西で使われる里芋は、あまり使われない。

 

一方、餅は丸餅を煮る関西風。関東のように焼いた角餅は少ない。また、伊豆地域では具材に「かき菜」を入れる家庭が多い。かき菜はアブラナ科の野菜で、苦みが少ないのが特徴。見た目は小松菜やホウレンソウに似ているが、ビタミンやミネラルがより豊富で栄養価が高い。おひたし、ゴマ和え、ナムルなどにも使われる。

 

毎年、何気なく食べている正月料理。郷土の特徴を知ると味わいも変わる。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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