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2023/04/09

静岡市がプロ野球新規参入希望企業と協定 市民は7割が賛成 期待する効果と不安は?

ハヤテグループが新球団の本拠地に希望している清水庵原球場

■プロ野球2軍球団創設へ 静岡市とハヤテグループ連携協定

静岡県にプロ野球の球団をつくる思いを1つにした。静岡市は2軍球団の設立を目指すハヤテグループの子会社「ハヤテ223」と地方創生の推進に向けた包括連携協定を結んだ。市はハヤテグループの挑戦を全面的に支援するとしている。

 

日本野球機構(NPB)は2軍のリーグ戦に参入する新しい球団の公募を5月から始める。新規参入の意思を表明しているのが、都内で金融業を展開するハヤテグループ。静岡市の清水庵原球場を本拠地に希望している。

 

静岡市はハヤテグループを全面的に支援する考えを示し、地方創生の推進と地域活性化に向けた包括連携協定を「ハヤテ223」と締結した。協定では「スポーツの推進」、「農業振興」、「移住・定住の推進」、「教育振興」、「産業振興」、「その他、地方創生の推進」と6つに関して協力していくことが盛り込まれている。

 

市はプロ野球の球団ができることで、競技の振興や地域への愛着といった市民の生活文化の向上に効果があると考えている。また、交流人口が増え、雇用の創出や地域のにぎわいにもつながると期待する。

静岡市民は球場までの渋滞を懸念

■市のアンケートで賛成7割 懸念は「球場までの渋滞」

市は、清水庵原球場を新球団の本拠地とすることについて市民433人を対象にしたアンケートを実施している。その結果、「賛成」は70%で、「反対」の20%と「どちらとも言えない」の10%を大きく上回った。期待する効果(複数回答)は、「プロ野球観戦機会の増加」が60%で最も多く、「プロ野球選手との交流」が49%、「にぎわい創出」が42%と続いた。

 

観戦希望試合数は「1~9試合程度」が最多の38%を占めた。次いで、「10試合程度」が25%、「20~40試合程度」が18%。「観戦したいと思わない」は15%で、「50試合以上」は5%となっている。

 

懸念されること(複数回答)は、「球場アクセス道路の渋滞」が最も多い62%だった。清水庵原球場は東名高速の清水ICから約3.5キロ。JR清水駅からバスで向かう場合は、庵原球場入口のバス停で降りる。球場に向かう道路は片側一車線。球場には400台分の駐車場があるが、球場付近には駐車場がない。交通アクセスは課題となる。

 

ハヤテグループは2024年春のプロ野球参入を目指しており、静岡の象徴・富士山にちなんだ「ハヤテ223」を新球団立ち上げのための子会社をとして4月6日付で静岡市葵区に設立した。NPBは昨年11月に「ファームリーグ拡大構想」を発表し、5月頃に新球団の公募を始める予定。13番目の球団誕生が実現すれば、プロ野球66年ぶりになるという。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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